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international news_2009.11.17

Domu が全音楽活動を停止へ

Text by Yuki Murai (HigherFrequency)

ロンドンを拠点とする ジャズ / ハウス / クロスオーバーのプロデューサー Domu こと Dominic Stantonが突然11月13日(金)付けで全音楽活動を停止したことを自身のブログで発表した。

現在若干31歳にして、これまで多数の名義を使い分け、さまざまなスタイルでのリリースを重ね「天才」プロデューサーとまで称されていた Domu だが、別名義での活動も全て停止し、音楽活動自体を完全に止めることを表明した。ブログの本文にも活動停止の明確な理由が述べられているというわけではないのだが、以下に要点と思われる場所を抄訳・抜粋する。原文は こちら から。


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「もう僕は Domu じゃないっていうのが伝えたいポイントなんだ。Domu っていうのは1人のキャラクターだった。そして2009年11月13日の金曜日以降、彼はもう存在しない。もちろん Umod、Sonar Circle、Bakura、Yotoko、Rima、Zoltar、Blue Monkeys、Realside、そのほかの名義についてもね。ギグは全てキャンセルしたし、Hotmail も消したし、Twitter も Facebook も消した。もし僕と話したいって人がいたら、携帯の番号は変えてないからいつでも連絡してくれ。他の連絡用のメールアドレスもまだ一応残してあるけど。」

「僕は自分が悪い意味での変化に向かっていっていることに気づいたんだ。今ははっきりとそう確信しているよ。僕の混乱は増して、不安と苦しみは手に負えないほどになってしまった。何を作っていくべきかを見失って、どうしようもない暗闇の中に向かってしまった。そんな状態であることに、僕は本当にひどく落ち込んでしまったんだ。なぜこんなことになったのか今年中ずっと考えていたんだけど、とうとう答えが出なかったんだ。」

「僕は『アンダーグラウンド』の人たちのために音楽を作り、戦い続けなきゃと思っていた。だけど、僕はもうこの戦いに必要な人間ではないと思う。その役割は次の世代が引き継いでいる。10年間活動を続けてきたけど、僕の創造の炎はもう消えたんだ。」

「みんなにこの言葉を残していくよ。人生は X-Factor(オーディション番組)じゃない。誰も、誰かの夢や野望を実現させる権利なんて持ってない。僕はこれまで自分が一生懸命やってきた仕事に後悔はないし、素晴らしい幸運にも恵まれた。(中略)君が従うべきは自分の直感だけなんだ。時に正しい判断をするのはすごく難しいものだけど、自分の良心と直感に従えば答えは出るはずさ。しっかり聴いてくれよ - 決めるのは君自身なんだ。」



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