international news_2009.11.01
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen
Pacha の責任者 Danny Whittle は Skrufff とのインタビューで、今シーズンの彼らの経済状況について話し、当初の予想を裏切って今までで最も良い業績を生んだことを発表した。
「ニュースを聞いたり、冬のオフシーズン中に起きてたことについて話し合った時点では、今年の売上は2008年から10%は落ちると思ってたんだ。だけど、そんな事態は起きなかったよ。実際には2008年の夏の業績を上回ったし、みんなすごくいい夏を過ごせたから、僕たちは2009年の働きっぷりに満足しているよ。あの 『災難』 があったからこそ、こんな風にいい結果を導き出せたんじゃないかと思う。どちらにせよ文句無しだね。」
サンアントニオ地区を拠点とするプロモーター Judge Jules も、Eden (Pete Tong 創立のクラブ) にて開催しているイベント、Judgement Sunday にとっても今までで最高のシーズンになったことを自身のブログに綴っている。しかし、大金持ち達が島を訪れることによって、島の雰囲気が 「魂の無い南フランスみたいだよ。つまり、お金が溢れ返った土地になってきてるけど、Asda (英国の格安スーパーマーケットチェーン) の楽しい要素も残ってるって感じかな。」 とも語っている。
「『金持ち』 達向けのイビサ観光の成長によって、島に停泊してるヨットやプライベートジェットの数も増加したけど、別に僕は問題視してないよ。そういったことは、お金は持っていないけどもっとクールで、イビサのアイデンティティーを上げるような世界中の旅行者達がここを訪れるのを妨げる理由にはならないからさ。」(JudgeJules.com)
「だけど、この金持ちの旅行者達によって台無しにされてしまった場所は Blue Marlin Beach Bar と Cala Jondal のレストランだね。この場所は白いラインの入ったズボンを履いて、ポロシャツの襟を立てた、自分のことしか考えてないような人たちで溢れ返ってしまっているよ。」
同じ記事で Jules は Pacha のVIPエリアの大きさについても意見した。しかし、Danny はそれを軽視しているようだ。
「金持ちだけじゃなくて、どんな集団にもイヤなヤツなんているはずさ。イビサはいつだってキッズとVIPの両方を惹きつける。だからこそサンアントニオで遊ぶのにかかるお金は、初めての旅行者やお金を持っていないキッズ達に適した値段をキープするべきなんだ。ここが色んな人にとって島の入り口になるんだからね。だけど、イビサが限られた人達のための島へと変わっていくことは避けられないだろうね。だってこの島は20km×40kmの大きさしかなくて、ヨーロッパの中心からたったの2時間で訪れられる。この条件が良くも悪くもこの島を魅力的な場所にするんだ。だから家賃はこの影響を受けるだろうね。イビサの建物を建てられる場所はすごく限られてる。つまり家の値段はもっと高くなって、裕福な人を惹きつけることになるんだ。」
島の生きる伝説である Jose Padilla が Sun紙とのインタビューで不況が来年のイビサに与える影響についての心配を語ったが、Danny はこれに関しても心配はしていないようだ。
「僕は現に2010年が楽しみなんだ。世界中の経済は回復し始めてると思うしね。一番大切なのは自身だよ。物事が正しい方向に向かってるっていう安心感をみんなが感じた時、みんなが休暇を取ろうとするものだからね。」
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