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international news _ 2006.11.02

Black Strobe とパリ・シンドロームの意外な関係

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

日本人観光客に対し横暴な態度を取るショップ店員が多いことで有名なフランスだが、英ガーディアン誌は“パリ・シンドローム”と呼ばれる精神的疾患に陥る日本人が増えて来ていると報じている。この“パリ・シンドローム”の典型的な症状としては、幻聴や軽い鬱、外出恐怖症などがあり、中には日本での治療を必要とするシビアなケースもあるという。この件に関して、パリ日本大使館は次のようにコメントしている。

「こういった症例は数年前から報告されており、今では年間約20名の方がこのような症状に悩まされています。思い描いていた夢の都パリと現実とのギャップに打ちひしがれて、精神的ショックに陥る人が多いようです」

フランスの人気デュオ Black Strobe の片割れ Ivan Smagghe も、このニュースに少しばかり心を痛めているようだ。’04年のインタビューで彼はこのように告白している。

「’90年代の中頃、Rough Trade というレコード・ショップでバイトしてたんだけど、その頃の俺は相当嫌味な店員だったよ。当時の態度が切っ掛けで、気難しいというレッテルを貼られるようになったんだ」

リミックス・アルバムを近々リリースする Black Strobe だが、ショップ店員時代にとった悪態のツケを、今頃払うことになろうとは夢にも思っていないだろう。パリ出身のプロデューサー Bob Sinclar は、Mix Mag 誌のインタビューでこのように語っている。

「 Paris Hilton などのセレブと仲良くするようになって、一気に友達が減ったよ。フランスでは成功して富を手に入れる者は嫌われるのさ。僕に嫉妬してるのか、ほとんどの親友が離れて行っちゃったよ。成功の代償とは寂しいものだね」

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