international news _ 2005.11.25
Text by Jonty Skrufff (skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
ベルリンのロック / エレクトロ・ユニット Warren Suicide が、シンガー Lucki が2ヶ月前に消息不明になったのを機に、デュオとしてその活動を再スタートすることとなった。残りのメンバーのCherie と Nacht は、シンガーを失うというハプニングを乗り越え、シングル "Fulford" 、デビュー・アルバム "The Hello" のリリースへと休む暇なく活動を進めていく。
今からたった3ヶ月前、Skrufff とのインタビューに応えた Lucki は、彼が七歳の時に、両親と共に故郷である東ヨーロッパのトランシルヴァニアを後にしていたことを明らかにした。
「2週間休暇のヴィザをとって、そのままドイツに残ることにしたんだ。ルーマニアに全てのものを置いてね…僕たちの家も、財産も、親戚も、友達もすべて残してきたのさ」
「はじめはすごく辛かったよ。僕の父がいくつか言葉を知ってるくらいで、誰もドイツ語を話さなかったしね」
Lucki はそのインタビューの中で、トランシルヴァニアに古くから伝わる吸血鬼伝説についても語り、「吸血鬼はただのシンボルさ。ルーマニア史上一番酷い吸血鬼を挙げるとすれば、独裁者Nikolai Caucescauだよ」
「それに、コウモリの集団もよくいるんだ。昔ルーマニアに住んでた時、夕方になると決まってリビング・ルームにコウモリが入り込んで来たのを覚えてるよ。決して田舎に住んでたわけじゃないのにね。人々の頭の中には、きっと "ドラキュラ伯爵" のイメージがこびり付いてるのかも知れないね。彼はトルコ人と戦って、すごく残酷で酷い人物だった。こういった神秘的でミステリアスな話が常に人々の興味を引くのは、どうしてなんだろうね」
"Fulford" は Fume Records から 11月21日に発売
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