international news _ Jonty Skrufff _ 2004.11.23
イギリスの人気ラジオ番組"BBC Radio 1"のエグゼクティブ・プロデューサーMatt PriestがSkrufffに明らかにしたところによると、彼らが今までサポートしてきた野外フェスティバルについての戦略が来年度から大きく変更され、イギリスでのサポート・イベントが幾つか変更されると共に、海外でのイベントにもよりフォーカスしていくことになるようだ。
「来年はHomelandsフェスティバルもCreamfieldsもやらない代わりに、Global Gatheringを加える事になるだろう。このフェスティバルはクオリティも高いし人気もあるから、ずっと関わりたいと思っていたんだ」とMattはイギリス国内における戦略の変更についてSkrufffに語っている。
また、スペインのSonar、アメリカのマイアミ・ウインター・コンファレンスなど従来からサポートしてきた海外のフェスティバルにも、ブラジルのSkol BeatsやセルビアのExitフェスティバルなどの名前が加えられる事になり、より一層インターナショナル色を強めていくことになりそうだ。それについてMattは、「Skol Beatsについては、まだ交渉を続けている最中なので決定と言うわけではないが、いずれにしてもこう言ったイベントに照準を合わせていきたいと考えている。Exitフェスティバルに関してもその意味で同じだ」と説明。さらに「今回の決定は、どちらかと言うと我々のサマーイベントに対する関わり方をリフレッシュし、今までと違ったオーディエンスに違ったタイプのイベントを提供していきたいという考えに基づくもの。従って各イベントそのものがどうしたと言った理由ではない」とその戦略変更の理由を明らかにしている。
一方でイビサ島においての活動については、引き続き高いプライオリティーでフォローアップしていく姿勢には変わりないが、今まで行ってきた"イビサ・ウイークエンド"の企画は廃止することになる模様だ。「イビサから我々が撤退する可能性などはあり得ない。ただ、今まで違った角度でフォローアップしていくことにはなるだろう」とMattは強調する。「ある一つの週末に全局のリソースを集中させて参加をするというやり方ではなく、色んなパーティーやイベントを夏の間を通してカバーしていくという流れになるだろう」
いずれは日本のダンス・フェスティバルにもBBCサポートの名前が見られる日が来るのかもしれない。ただ、BBCといえばれっきとしたイギリスの国営放送。きっとその前に某日本国営放送が黙っていないだろう。残念ながら我々にとってはまだまだ海の向こうの出来事と言った感じである。
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Text by : Jonty Skrufff _ Translation by : H.Nakamura (HigherFrequency)
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