international news _ Jonty Skrufff _ 2004.11.22
イギリスのDJ Magazineが、先日発表された同誌主宰のTop DJ 100で3年連続で一位に輝いたばかりのTiestoを、「エゴイスティックなモンスター」とその最新号で痛烈に批判し、大きな物議をかもしている。この突然の騒ぎ、理由はどうやら、このオランダ出身のトランス・スターが、先日ロンドンで行われたTop 100のウイナー・パーティーに参加しなかったことにあるようだ。
同誌によると、Tiestoは「翌日に控えたあるダンス・フェスティバルに備えるため」という理由で、パーティーが始まるほんの数時間前に出演をドタキャンしたとのこと。その結果、このイギリスで最も影響力を持つ雑誌の激怒を買うことになってしまったらしい。
「2002年に一位を獲得して以来、Tiestoはサッカー場でのギグやニューヨークのセントラル・パークでのギグ、そしてあの馬鹿げたオリンピックでのギグと、数多くの高名なイベントに参加してきた。でもどうやら、そういったイベントに参加しているうちに、自分のエゴもどんどん増大させていったようだ」と同誌は冷ややかに言い放っている。
さらに同誌は、「他のTop 100のウイナーたちは、このタイトルを彼のように計算しつくしたPRのために抜け目なく使ったりはしなかった。彼は、この地球上で一番ビッグなDJだ。でも、彼自身はどうやらそのことを分かっていないらしい」と批判。また「去年優勝したあとにリリースしたコンピレーション"Tiesto Presents Magik Muzik"は実は友達にミックスさせたものだ」とか「今年のイベントに参加するにあたっての付帯事項の中に、Red Bullの酒とチーズのセレクションが指定されていた」などの話を挙げて、自らの雑誌が選出したナンバー・ワンDJを徹底的にこきおろしている。
また、同じ号のクラブ・リビューのページにおいても、担当ライターのPaul Clarkeが、パーティーの会場において同誌のLesley Wrightが本人不在のままで優勝者を発表した際の模様を取り上げ、「確かにその瞬間、観客達の一角から失望の声が上がったのだが、同時に"Tiestoのくだらないサウンドを聞くくらいなら、耳を塞いでおいた方がマシだ"と思っていたお客から安堵のため息が聞こえたのも事実だ」と皮肉たっぷりに論評。まさに全誌を挙げての反Tiestoの猛攻撃が繰り広げられている。(Jonty Skrufff / Skrufff.com)
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気持ちは分からないではないが、ファンが3年連続で選んだTiestoにここまで仕掛けるとは…。さすがはイギリスのメディアといった感じだが、ダンスミュージックのファンとしては何だか水を差されてしまったような気がするのも確かだ。まぁ、ドタキャンしたTiestoも悪いのだが…。ちなみに来年もTiestoが1位に選ばれたら、彼らはどうするのだろうか?(HigherFrequency)
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