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international news_2010.05.10

Mary Anne Hobbs 「火山難民パーティー」 をホスト

Text by HigherFrequency

ヨーロッパ各地の空港を大混乱させたアイスランドの火山噴火。その影響は、観光客やビジネスマンたちだけでなく、世界各地を飛び回るDJたちにも及んだようだ。そんな中、BBC Radio One でダブステップ、アブストラクト系のプログラムを担当する人気女性DJ・Mary Anne Hobbs も、ご多分に漏れず、数日間に渡って滞在先のアメリカに足止めされることになったのだが、たくましい彼女は、番組を飛ばしてしまうどころか、むしろ、これを好機とばかりに、滞在先のLAで活動するクリエイターたちを集めて、「火山難民パーティー」 というプログラムをホスティング。その模様が、これから2週間にわたって、彼女のレギュラー枠でオンエアーされている。

ちなみに、「火山難民」 とは、英語の 「Volcano Refugee」 を直訳したもの。日本語的な響きに少々眉をひそめる向きもあるかもしれないが、そこは西洋なりのウィットとしてご容赦いただきたい。

そんな突発的なセッションに参加しているアーティストたちは、1週目が、今月末の来日に期待が高まっている Flying Lotus を始め, Ninja Tune のトップスター Daedelus, Ras G, Tokimonsta, Teebs, TAKE といった豪華な顔ぶれ。また、現在 BBC Radio One のサイト でストリーミングされている2回目では、Flying Lotus と一緒に来日する予定となっている The Gaslamp Killer, Samiyam や、Matthew David, Daddy Kev, Nosaj Thing といったLA在住の鬼才のクリエイターたちが集結。彼らによる各20分のバック・トゥ・バック・セッションがフィーチャーされている。残念ながら、1週目はセッションは既に聴けなくなっているが、2週目のセッションがあと3日ほど聞くことができるので、興味のある人は、早めにチェックしてみることをお勧めする。

火山噴火のおかげ(?)で、偶然にも成立した豪華なメンツでのバック・トゥ・バック・セッション。実際に、筆者も聞いてみたが、これがなかなか素晴しい内容だった。グリッチーでドローンなサウンド・ワールドに、荒れ狂う火山の噴火口を思い浮かべてしまったのは、かなりの拡大解釈かもしれないが。。。


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