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international news_2009.05.07

カラオケで踊るベトナムの不良達

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

ベトナム政府はエクスタシーの乱用を撲滅する一歩として、カラオケクラブ (訳注 : カラオケパブがクラブ化したような業態であると思われる) で踊ることを禁止する計画を発表した。

文化、スポーツ、観光大使である Le Anh Tuyen 氏は政府の公式サイトである VnExpress News にこう述べている。

「エクスタシーにはワインと音楽がつきものだ。もし踊ることが禁止されなければカラオケ施設はドラッグを使用する場所として利用されてしまう。だから我々はカラオケ施設での踊りを禁止することを提案したんだ。踊るという行為にも様々な形がある。検閲者はその場の状況に応じて誰がどの程度で法にそむいているかを判断する。もしソフトな音楽でワインも飲まず、大きな声も上げずに踊っているのであれば処罰は軽いものとなる。」

カラオケで歌う行為を 「社会的な悪を秘めた文化的行為」 とする Le Anh Tuyen 氏 は 高級ホテルに備え付けられたディスコの閉店時間を深夜0時から深夜2時に変更することを発表し、「もし踊りたいのであればディスコに行けばいい」 と述べた。パーティーのプロモーターである Dan Dockery と Giles Cooper は明らかにこの規制をよくは思っていない。

「この新しい規正によって、この国のあわれなナイトライフに変化があればいいと思うけど、う〜ん…まず無いだろうね。ホテルのバーやクラブのほとんどには 'Pump Up the Jump' を4回もかけてニヤついてるような最悪のDJしかいないし、雰囲気もすごく悪いんだ。飲み物も高いし、客は数人の女性と一夜だけ契約されたイベントの関係者しかいないんだ。最高だろ? 'Pump it up, Pump it up' (笑)」 と笑う Dan に、Giles も加わって語る。

「冗談だとしか思えないな。踊りを禁止する法律?世も末だろ。みんながこの法案を馬鹿げてると感じて最終的に可決されることはないと思うけどさ。ドラッグや売春を禁止するのはわかるよ。全く問題ない。けど、ダンスを禁止するってどういうことだよ!?」

Dan はハノイのナイトライフは全体的に活気が無いと言うが、(彼いわく 「新しいクラブもなければ、街の有名なDJもいない。それが普通だと言えるかも知れないけど。」) 街に大しては期待を抱いていると言う。

「ここには安いビールもあれば、たくさんの観光客もいる。ここじゃ酒がビールよりも安いんだ。Vietnam はバックパッカーにとっては天国だよ。」

Dan と Giles の2人が運営するパーティー運営団体 CAMA は、ニューヨークから Ratatat、シドニーから Red Bantoo を6月に招くことを予定している。またその翌週にはタイのバンコクをベースとするバンド Goo (ex : Futon) をヘッドライナーとした Mag Music Festival を開催する。 「フェスティバル の計画は全てうまくいっているし、大きなものになるはずだよ。今回は前回よりももっと宣伝が出来たし、みんなで協力してベトナムの若者たちに届けられるようにした。それに俺たちは100%合法だからね。昨日からチケットの販売が開始したんだけど、今日まででほぼ1000枚が売れたんだ。当日までには最低でも2000枚売れることを期待してるよ。」

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