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international news _ 2007.05.31

上流階級でレイヴが流行中

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

エリザベス女王のいとこにあたる、ケント公爵息マイケル王子夫妻の長女、ガブリエラ・ウィンザー令嬢は「上流階級の人達も堅苦しいガーデン・パーティーの変わりにイビザでのクラビングや、Burning Man などの音楽フェスを楽しむべきだ」と語っている。また、ガブリエラ令嬢は上流階級誌 Country Life にこうコメントする。

「レイヴもフラワーショーと同じくらいロマンテックなのよ。モーニングトン伯爵と夫人はイビザの Space で出会ったんですもの」

令嬢によると、上流階級の中で最もクレージーな人達は、ストリッパーの格好をした Pink Pussy というグループで Burning Man に参加しており、また「Glastonbury がエッジーではなくなったから、他のフェスに人気が集まっている」と語っている。

なお、12,500人規模の Glade Festival の主催者であり、同フェスに Burning Man のクルー Nectar Temple を招いたり、Glastonburyのオルタナティブ・ダンス・エリアもオーガナイズする Nick Ladd の考えは、令嬢とは少しことなるようだ。

「確かにスーパーウォール(不正入場者を防ぐためのフェンス)が導入されてから Glastonbury は変わったといえるかもしれない。現在の Glastonbury は130ポンド(約26000円)のチケットが買えるような人の集まりだからね。以前は60,000人以上の人たちがフェンスを飛び越えてフェスに進入し、安い酒を飲んでバカ騒ぎしてたんだ。あの光景は独特だったな」

「彼らのようなクレイジーな人たちが居なくて残念だけど、テントから貴重品が盗まれる機会が減って良かったよ。ただ、Glastonbury は今でもクリエイティブでエッジの効いたフェスだし、これほどオリジナリティーの溢れるフェスは他にないんじゃないかな」

また Nick は「Glade Festival も様々なクリエイティブな催しを用意しているけれども、上流階級の人々のインパクトは少ない」と話している。

「‘上流階級’の人達かどうかは定かではないけれど、育ちが良さそうな人達をフェスで見掛けることはあるよ。でもそれは今に始まったことじゃないんだ。始めの頃の M25 レイヴはいわゆる‘アッパークラス’な人たちが中心になってオーガナイズしていたけれど、あらゆる階級の人たちが楽しんでいたよ」

「フェスがみんなに愛されている理由の一つは、誰もが自由に、そして集団で楽しむことの素晴らしさを体験出来るからさ。フェスでは知らない人に笑いかけたり、隣りの人と話すことも全然 OK なんだ。これは世界中のフェスやレイヴに共通していて、だから今でも根強い人気があるのさ。フェスでは人間の良い部分に触れることが出来るんだ」

「あと、僕自身の経験から言うと、‘階級’で区別されることを好む人は少ないよ。それにフェスに来てまで階級を気にするような人たちは、周りから煙たがられるだけさ」

イビザのプロモーターであり、Skrufff のライターも務める Judge Jules は、アッパークラスのクラバーについて次のようにコメントする。

「階級なんて気にしたこと一度も無いよ。DJブースから見れば、ダンスフロアーで踊ってるクラウドはみんな平等さ」

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