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Tiesto

international news _ 2007.05.07

Tiesto - ‘クールすぎる’音を批判

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

オランダのスーパースター DJ Tiesto はロンドンの Metro 紙とのインタビューで、彼のプレイするトランスは「安っぽく、カッコ悪い」と言われている事実を認めると共に、‘クールすぎる’音を好む人を批判するコメントを残している。

「トランス・ミュージックの素晴らしい点は、音に身を任せることが出来る所さ。クールなサウンドを聴く人は、音楽を聴いて我を忘れることなんてクールじゃないことは出来ないんだ。彼らは殆ど笑わないし、自分の友達としか話そうとしない気取った奴らさ。トランス・ファンとはまったく違うよ」

「僕のパーティーに来てくれるお客さんは、みんなハッピーでフレンドリーなんだ。もし彼らのことを‘ダサい’って呼びたければ好きにすればいいさ。ただ他の人とコミュニケーションを取ろうとせず、シャンパンばっかり飲んでるようなすかした奴らより、彼らの方がよっぽど素敵だよ」

挑戦的とも言える Tiesto のコメントに影響を受けたのか、現在 DJ Mag 誌の DJ ランキング第2位の Armin Van Buuren も先日カナダの Vue Weekly 誌に次のように話している。

「たとえ人気が下がっても、今後もトランス・ミュージックを作り続けるよ。この音を心から愛してるからね」

「トランス・ミュージックの95% はゴミのような音だ」という辛口なコメントで一躍有名になったイギリスのトランスDJ Gareth Emery もまた、Tiesto の意見をサポートしているようだ。

「Tiestoは素晴らしいトラックを何曲も作っているし、彼がトランス・シーンに与えた影響は計り知れないよ。それに曲作りを始めた頃、彼には色々助けてもらったんだ。彼のサポートなしには今のオレはありえないよ」

「それにほとんどのDJは、人目ばっかり気にしてパーティーを楽しめないクラウドよりも、ちょっとカッコ悪くてもパーティー好きの人たちの前でプレイしたいはずさ。それに、『このジャンルの音が好きな人はこうゆうタイプの人間だ』と決めつけるのはナンセンスだよ。‘クール’な音で踊り狂ってるクラウドもたくさんいるからね」

Gareth はさらにこう続ける。

「あと、メディアが‘カッコいい’という音だけが‘クール’だと思い込んでる人も多いんだ。大抵の場合、最低の音だけどね」

「トランスにカテゴライズされる音楽の中にも凄くクールなレコードは山程あるけれど、‘トランス’というジャンルに入れられてしまったら、他のダンスファンからは見向きもされないんだ。それだけトランスのイメージが悪いってことさ」

一方、Felix Da Housecat とのコラボレーションで知られる Tommie Sunshine は、NYのフリーペーパー Village Voice のインタビューで NY のクラブキッズを嘲笑しながら次のように語っている。

「彼らは自分たちは Justice を聴く‘クール’な人間だと思ってるようだけど、彼らが本当に好きなのは、Christina Aguilera や Beyonce のようなポップな音楽さ」

「あと‘クール’になるってことは、けして金持ちになることじゃなく、女にモテて、どこでもフリードリンクが出てくることさ」



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