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international news _ 2006.05.11

ワシントン DC の Nation がクローズ

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

アメリカ、ワシントン DC にあるスーパークラブ Nation が、7月15日をもってクローズすることが明らかになった。クラブの跡地は、今後はベースボール・スタジアムとして使用されることが決定しているという。

Nation は、Paul OakenfoldSasha & Digweed らを招聘した Buzzlife や Cubik などの名パーティーで知られるクラブではあったが、Washington Post によると、最近では、高騰する不動産市場の被害者となっていたようだ。また、Nation 以外にも多数のクラブが、スタジアムの建設企画のためクローズに追い込まれている。

地元のプロモーター/ DJ である Simon Pattee は、今回のクローズについて 「ワシントンのクラブ・シーンには大きな打撃である」と話したものの、今後に関しては前向きな考えでいると語った。

「個人的には、Nation がなくなるとすごく寂しいね。だけど、この出来事をきっけに、以前より強いシーンが築けるようになるかもしれないと思っているんだ」

「Buzzlife は DC のクラブ・シーンにおけるおおきな支えだったんだ。でも、Scott Henry は、以前よりさらに大規模でいいパーティーを提示してくれると信じてるのさ」

このような Simon Pattee の言葉と同様に、ウェブ・サイトに Scott Henry が述べたコメントも非常に前向きであった。

「何年も時を共にしてきたクラブがクローズするのは悲しいけれども、今は Buzzlife にとって、すごくエキサイティングな時期でもあるんだ。クラブはクローズしても、DC のシーンが終わったわけじゃない。'06年〜その後にかけては、ものすごく面白い計画だってあるんだ」

今回のクローズは、Rave Act やニューヨークの反ドラッグ運動によってもたらされたものではないと語る Simon。クラブについても「数年の間、法律や警察のターゲットから外れていた」と話した。

しかし、アメリカ全土のダンス・シーンについては少しばかり情熱に欠ける様子で、「どのクラブも新しいお客をひきつけようと必死である」と話す。

「ブレイクするのは年々確実に難しくなっているし、アメリカだけを相手に生き残っていくのもかなり困難になってしまったね」

「この国のほとんどのプロモーターは受け身で、冒険することを恐れているから、馴染みの DJ やエージェンシーとばかり仕事をし続けているのさ。だから他の国でいくら有名であったとしても難しいだろうね」

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