international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.05.27
Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
イギリスのDJ Magazine誌が、先日発売された最新号にて、「偏屈老人」、「年配のDJ見習い」などとしてBBCのRadio 1 の看板DJ Pete Tong を烙印付け、仕舞いには、「きちんとしたミックスも出来ない」として嘲笑する記事を発表した。 このような紙面上の激しい非難は、Peteに対してのみではなく、New Orderや、Carl Cox 、Danny Tenagliaといった40代のアーティストに対しても展開されていたが、その中でも彼らは特に、このRadio 1のスターDJに嘲笑の矛先を向けていたようだ。 「どうして最近の若者はハウス・ミュージックに関心がないかって?Peteの年齢を考えてみろよ!」 「もし、Noel Edmonds やBruno Brookes ('80年代に活躍した Radio 1のスターDJ、どちらかというとメイン・ストリーム系のショーを担当していた) が、クラブ・シーンについての番組をやっていたら、アシッド・ハウスは広まらなかったはずだろう? 」彼らはこのようにあざ笑った。 一方、Peteは、二年前に行われた Skrufffとのインタビューで、「自分の年齢を徐々に感じるようになった」と発言し、「もう二度とホットなDJとして見られることはない。20年以上もDJとして活動してきたからね」としぶしぶ認めた。 「でも、常に真剣に音楽をやっていれば、年齢なんて関係ないし、人々にも尊敬される存在でいられると思うんだ。それに、クラブからオファーを受けていて、人が自分のプレイをみたいと思って、遊びに来てくれるんだったら全く問題はないよね」と主張する。 「キャリアがあったとしても、DJとしての努力していないようだったら、クラブからのオファーなんて来なくなると思うよ」 「もちろん新しいDJが出てくることは、シーンにとって大切なことだよ。でも、いくら新しくて、ホットだからって、その新しいDJが、全ての人の欲求を満たす音楽をプレイ出来るとは限らないだろう?そんなことはまずあり得ないんだ」 「もし、35歳以上のDJはシーンから消えなきゃいけないってことなら、その後釜として、若いDJはいっぱい出てくるだろうよ。でも、本当にそんなことが起こったら、シーンはすごくつまらないものになってしまうと思うんだ。年配のDJが好きだとしても、好きじゃないとしても、一つ言えることは、彼らは然るべき道をたどって上まで上り詰めてきたということ。なんにも苦労しないで有名になったわけがないんだから」(Jonty Skrufff) Jonty Skrufff バイオグラフィー
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