HigherFrequency OVERSEAS NEWS

ENGLISH INTERNATIONAL NEWS

Fuse In

international news _ 2005.05.09

FUSE-IN 2005 - 今年は有料での開催

Text by H.Nakamura (HigherFrequency)

昨年までの"Movement Festival"の名称を改め、新たに Kevin Saunderson のトータル・プロデュースの元でスタートすることになったデトロイトのテクノ・ミュージック・フェスティバル"FUSE-IN 2005"。5月3日にはフル・ラインアップも発表され、いよいよ5月末の開催に向けて、本格的な準備段階へと入った模様だが、地元の Detroit Free Press がレポートしたところによると、前身の"Movement Festival"の時には完全に無料だったこのイベントも、今年は有料での開催となる模様だ。

同紙によると、つい先日この有料開催についてデトロイト市議会から正式な承認がおりたそうで、しかも当初主催者側がリクエストしていた「1日7ドル・3日間のパスで15ドル」という料金に対して、「1日10ドル・パスが25ドル」というより高い金額が了承されたとのこと。元々、却下されることを懸念して、価格を下げての申請をしていた Kevin 以下主催者サイドは、今回の料金アップに関しての決定を歓迎している様子だが、実際にこの料金からデトロイト市は1ドルのキックバックを受け取ることになっており、どうやらその辺りも今回の高い金額での了承という状況につながったようだ。

入場料からのキックバックというと、何やらイベント・プロモーターとクラブとの間の日常会話のような感じの話でもあるが、毎年の動員数を考えると実に数億円規模のキックバックが発生する可能性もあり、その金額たるや半端ではない。もちろん、有料にしても昨年までの動員があったとしての話だが…。ただ、これで今まで苦しめられていた資金繰りの問題も相当緩和されると思われ、将来の定期的開催を可能にするという面においては、歓迎するニュースであると言えるだろう。


関連記事


関連リンク