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international news_2009.03.03

Fidelity Kastrow が Tresor チームへ参加

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

DJ Fidelity Kastrow が Tresor と協力しDJプレイのブッキングを行なうこと、さらに Berlin の伝説的なクラブである Tresor にてレジデント DJを務めることが決定した。

ベルリンを拠点とするエレクトロ・テクノDJである Fidelity Kastrow が4月から月に一度 Tresor のメインルーム (Globus) でプレイを行なうことを Tresor の最高責任者である Dimitri Hegemann が発表した。さらに Club Tresor が新たな発展の時期を迎えるに伴い、今後のラインアップを計画するに当たって、既に彼女がアーティストのブッキングに携わっているという。

「Fidelity と仕事をするきっかけとなったのは Paul Van Dynk, Cosmic Baby, Ellen Allien など数多くの才能を発掘してきたことで有名な Mark Reeder から彼女の話を聞いたことだったんだ。」と Dimitri は言う。

「Fidelity は Tresor の新しいクラブで週末二度プレイをしたことをきっかけに Globus のメインDJとしてプレイをすることになった。彼女は海外の新しい音楽やDJの情報に敏感で、いつもカッティングエッジな音楽、そして、エネルギーに満ちたプレイでフロアを沸かしているんだ。ブッキングに関して言えば、彼女は以前ベルリンを拠点としたレコードレーベルを運営していたため、海外のアーティストのブッキングや世界ツアーを行なったという経験を持っている。彼女はプロモーターとして経験を積んでいるだけではなく、ドイツ語と英語も流暢に話せるし、’05年からは中国語も勉強しているんだ。僕は彼女のDJとして、そして、ブッキングマネージャーとしての能力、可能性にとても期待しているよ。」

またDimitri は、未だかつて使用されたことのないクラブの巨大なホールのオープンを近日予定していること、そして、Tresor の音楽の方針として新しい才能や今後の活躍が期待されるDJにターゲットを置くことを明らかにした。

「2年間に渡るクラブの営業中断の後、’07年の夏にクラブを再度オープンした時、僕達はその2年の間にクラブ・カルチャーの中でどれだけの変化が起こっていたのかに気づいていなかった。」と彼は言う。

「僕達は前のクラブの感覚に浸りすぎて、ノスタルジックになっていた。クラブが営業を中止していた間にクラブカルチャーとの接点を少し失って、新しいクラブのことやクラブカルチャーの発展について考えてはいなかったんだ。」
「だけど、それを踏まえた上で僕は今後の展望には自信を持っているよ。」と彼は続ける。「僕は若い世代のクラバー達や僕達の重要なオーディエンスである18歳〜26歳の若者達をサポートしたいと思っているんだ。また最近は Berlin の外にも目を向けるようにしてるよ。だってこのあたりのクラブのほとんどは、安い旅費で週末Berlinを訪れる人たちによって支えられているからね。みんな Berlin に来ればもっと安く、刺激的に遊べること、楽しみ方の色んな選択肢や可能性があることを知っているんだ。春の訪れに期待したいね。きっと温かくなればもっとみんながハッピーなムードに変わっていくだろうから。」と彼は今後の展開への期待を語った。

「Fidelity はもう一人のブッキングマネージャーであり、Partysan Magazine の編集長でもある Silvio Muller と一緒にブッキングを行なっていくことになる。彼は Tresor の新しい方針を革新として、それに力を注ぐことを約束してくれたよ。」

「テクノやハウス、エレクトロやミニマルなどのジャンルはもうアンダーグラウンドとは呼ばれていない。でも未だにクラブは未来の音楽への基盤を作っているんだ。」と Silvio は言う。「最近では音楽のジャンルやスタイルをはっきり分け隔てることは事実上不可能だろう。これから数ヶ月の Tresor のラインアップを見ればそれがわかると思う。その他にもVJを増やすことなど Tresor ではすごく面白い発展が生まれていくよ。」と彼は語った。



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