correspondent news _ 2008.03.14
Text by Tomoki Tamura
今回は先月に行った初のベルリン・ツアーの模様をお伝えしたいと思います。
最近なにかしらと大人気なベルリンだけあって、行く前からとても楽しみでした。
前日に、自身の Party、Holic の1周年パーティーがあったため、あまり寝る事ができないまま空港へ。そこで偶然にも、ロンドン最大級の Party と言っても良いであろう "Secretsundaze" のDJ、James Priestley と遭遇。彼らもちょうど私と同じ日に、今世界で一番注目されているクラブであろう Panorama Bar で Party を行っているとの事。しかもラインナップは、Jimpster&Jerome Sydenham とナイスな Deep な組み合わせ。絶対遊びに行く事に決める。
ベルリンに到着すると、ロンドンよりもだんぜん寒く、かなりの冷え込みよう。雰囲気は少し薄暗く静かな感じで、ここからたくさんな Deep なトラックが生み出されているのかと納得。
とりあえず Promoter と共に滞在先へ。そして少し休憩し、その後初めのギグの場所へ移動。怪しい路地の中を進んでいくと、そこには地下につながる階段があり、そこを降りると、アンダーグラウンドなお洒落なクラブがありました。あんな目立たない場所にこんな店があるとは驚き。軽くサウンド・チェックを行い、夕食へ。ベルリンもロンドンと同じようにあまり食文化がないと言われている通りの結果でした。
そしてクラブへ戻り、1時半から Play スタート。お客さんがとにかく Deep なトラックにガッツリ着いてくるので、どんどん深い所へ入っていきました。DJが次の曲へ Mix を始めだすと、すぐに Beat に反応してくるんです。やはり Techno 文化がしっかりと根付いてるんでしょうね。みんな4打ちが大好きです。ロンドンで若者は Rock のように、ベルリンでは若者は4打ちなんでしょうかね。あっという間に2時間半の Set も終了。凄く楽しめました。
そして次の日の Gig をこなし、その後朝方から今回のツアーの裏メインベント Panorama Bar へ!こんな所にクラブがあるのか?という感じの空き地の奥には大きな廃墟の様なビルが。そこが何とクラブでした。恐ろしいくらいの行列が、軽く2時間待ちくらいじゃないでしょうか。何とか運良くその列をパスし中へ。
中に入ると、かなりの数の筋肉モリモリの北斗の拳に出てきそうな服を着たお兄さん達がたくさんいました。そういった人達の専用 Bar Roomまでありました。
2つの Room からできており、Room 1ではバリバリの Minimal Techno系、一方 Panorama Bar Side では最新の Minimal Deep House サウンドが中心。到着時は、Jimpster が Freelange 系のサウンドを中心に Deep に Floor を Keep していました。その後、Jerome が登場。彼の Play は素晴らしかったです。Bass のきいた Deep な Techno を中心に、時折 Classics、Deep House を入り混ぜ、常に Floor を Rock し続けていました。
お客さんが減る事は、お昼12時を超してもありませんでした。私は 12時を超した辺りで限界で帰りましたが、毎週日曜日夕方5時くらいまで続いていたみたいです。
朝方には、壁一面の窓にかぶせられた黒いカーテンが、音にあわせて時折上がっていき、外から太陽の光が自然の照明としてダンスフロア一面を照らすのです。これには本当にやられました。素晴らしい過ぎる演出です。現在世界で一番注目されている店の意味が分かりました。
今の段階では中では一切の写真撮影が禁止されており、一切メディアにも公開されていません。本当に素晴らしいアンダーグラウンドなクラブです。皆さん是非体験してみて下さい。
最後に僕自身のトラックが、Pild Record よりリリースされました。現在は、Beatport Exclusive なのでそこでしか購入できないため Beatport で聞いてみて下さい。
数ヶ月後には、hrfq.com でも購入ができるようになるので宜しくお願いします。
Dj Tomoki Tamura (geishaDiscoBoyz/HouseFM London)
www.myspace.com/djtomokitamura
根っからの大阪人。Soulfull な NY Deep House に多大な影響を受け、 House Music にのめり込みDJの道へ、現在は London を拠点に Electro, Tech な House サウンドを追求中。