international news _ 2007.03.20
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
人気急上昇中のDJ/プロデューサー Switch の友人であり愛弟子の Graham Sinden が、 Basement Jaxx の最新シングル‘Hey U’ のリミックスを担当することが明らかになった。2年前 Basement Jaxx の Felix Buxton が、服屋で働いていた Sinden を発掘したのが、全ての始まりだという。‘06年4月に行ったインタビューで、 Felix は 当時のことを次のように語っていた。
「Graham の才能に惚れ込んじゃって、まだ無名だった彼を Brixton のクラブ ‘Inside Out’ でのギグの前座に起用したんだけど、大成功だったよ。彼の音は今まで聴いた中で一番クールなサウンドさ。 Graham が当時働いてた Covent Garden の服屋に遊びに行く度に、ショッピングそっちのけで彼の作ったトラックばかり聴いてたよ。彼はDJ経験は殆どなかったけど、今じゃ随分上手くなったね」
「ダンス・カルチャーにアンダーグラウンドなバイブが戻ってきているようで嬉しいんだ。スーパースターDJにチヤホヤする世間の風潮にはうんざりさ。僕は音好きが集まる小さくてダークなクラブや、ジャンルにとらわれず大胆なミックスするアンダーグラウンドなDJが好きなんだけど、 Graham はまさにそんな感じさ」
Sinden はこれまでに Lady Sovereign、 Mary J Blige、 Jesse Rose、 Switch などのリミックスを手がけており、今回は Switch と一緒に Basement Jaxx のニューシングル ‘Hey Y’ をパワフルでダーディーなハウス・チューンへと変身させた。
また Felix はこうも話す。
「彼の音に対するアプローチはホント新鮮だよ。最近の若い子にはアシッドや、ドラムンベース、R&Bの垣根はないのかもしれない。彼らにはジャンルなんて関係ないんだろうね」
「クラブ・ミュージックが退屈だから、ライブバンドを見に行くようになってるんじゃないかな。話を聞いてるとみんな 『このバンドが大好きって訳じゃないけど、退屈なダブのレコードをひたすらプレイしてるDJよりに比べると、こっちの方が面白いよ』 って感じなんだ」
「ハウス好きの僕でさえ、今のクラブシーンには魅力を感じないよ。小さなハコでかかってるような、ダーティーでクレイジーなサウンドが最高さ!」
‘Hey U’は XL Records より4月にリリース予定。
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