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international news_2009.06.16

Abe Duque が空港で逮捕!?

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

先月ハンティングナイフを手荷物の中に所持していたため、JFK空港にて逮捕されたニューヨークのテクノプロデューサー Abe Duque は、クィーンズの裁判所にて無罪を主張した。

Skrufff とのインタビューでは、彼は裁判について非常に落ち着いた態度で、発見された刃渡り12インチのナイフは彼がスタジオを掃除していた際にバッグの中に落ちたのだと説明した。

「何故無罪を主張しているかって、ナイフは僕の手荷物に入っていただけで、身につけて持っていたわけじゃないからなんだ。持っていたことには違いないけど、すぐに取り出せるようなところには持っていなかった。だって何か犯罪を犯そうと思っていた訳じゃないからね。」

そのナイフが 「ランボーの持っているような大きなナイフ」 であったことを彼は認め、そのナイフは海軍に所属していた頃の思い出の品だと述べた。警察は彼の軍に所属していた背景を知り、同情していたと言う。

「彼らは僕のことを怪訝に扱っていたけど、あのナイフが一体何のナイフなのかという説明や、海軍での話をすると態度を変えたよ。だから留置所で夜を明かすこともなく、フライトにも乗れたんだ。もしあの話をしていなかったら他にも色んな人達と話をしなくちゃいけなかったと思う。もしかしたらFBIの人間まで出て来てたかも知れないね…この話は本当はそんなにシリアスな問題じゃないんだけどね(笑)。だから別に気にしてないんだ。もし裁判に負けたって罰金とかで終わるから、刑務所に入れられることはないしね。6月17日に次の裁判があるんだ。」

彼とは Tresor でのプレイの前夜にベルリンのカフェでインタビューを行ったのだが、この元海軍のDJはとても紳士的で口調も柔らかかった。しかし、3年前にスコットランドのクラブのステージ上で彼が巻き込まれた喧嘩では海軍で積んだ辛い訓練が役に立ったと言う。その日プレイ中に Rangers 所属のサッカー選手に15分間耳元で話され続け、頭に来た彼はその男を突き飛ばしたのだ。

「あれは間違いだったね(笑)すぐに彼が殴りかかってきて、気がついたら僕の音楽がループしたまんま殴り合ってたんだよ。クラブのセキュリティーが止めに来たんだけど、彼が有名なサッカー選手だからって機嫌を損ねたくなかったらしくてね。ステージから引きづり下ろさずに僕と彼の間に入って仲裁してるだけだったんだよ。面白かったのはクラブにいた人達が全くそれを気にしてなかったんだ。スコットランドではよくあることなのかもね。

プレイが終わってからステージの袖に行ったら、彼が 『まだ終わってない!!行くぞ!!』 なんて言って来たんだよ。だからクラブでプレゼントされたウイスキーのボトルを見せて 『ちょっと待って。僕と喧嘩するのとこのウイスキーを貰うのどっちがいい?』 って聞いたんだ。彼は怒りながら僕とウイスキーを交互に見て結局ウイスキーを持って行った。その後、もう一度彼をクラブの外で見た時はウイスキーを片手にフラフラしながら何か叫んでたよ。」

Abe Duque のニュー・アルバム "Don't Be So Mean" は Process Recordings より好評発売中。
トラック・リストは以下の通り。


01. Life is so Good To Me
02. Tonight IS Your Answer
03. Following My Heart
04. Wake Up
05. Getting There
06. Forever Untitled
07. Trash Acid House
08. Why They Need US
09. OFMA
10. Salute The Dawn
11. Let's Take It Back

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