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international news_2009.06.03

ダンスミュージックの経済的真相?

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

Daily Telegraph 紙のビジネス欄にダンスミュージックに関しての記事が掲載され、非常に意外ではあるが興味深い内容となっている。同新聞社の編集者である Edmund Conway が経済の向上にはレイヴカルチャーが大きな影響を持っていると述べた。

「Fabric で週末にヘビーなトランスに汗を流して踊っている経済学者はあまりいないだろうね。だけど、 この2つには密接な関係になる一面があるんだ。彼らは仲間内でしか使わない言葉を作り出している。これはよそ者たちを寄せ付けないために使っているとしか思えないんだ。」

フランスのテクノの伝説である Scan X (またの名を Stephane Dri) は数年前の Skrufff とのインタビューでこの話題に触れていた。彼は特にフランスでは 「ハウスミュージックの人達」 とかかわることは滅多にないのだという。

「ハウスの人間達は自分達の小さなグループを作って、自分達の音楽を作るような人じゃないと受け入れなくなったんだ。不思議な話だけど、これがパリの現実だよ。」 とその際彼は語っていた。

「イギリスではドラムンベースやハウスを聞いている人に出会っても、全くそこには違いを感じないし、誰とだって話をすることができる。でもそんな風に人々が混ざり合ってることはフランスではまずないんだ。一度イギリス人にこのことを説明した時にこう言われたこともあったね。『イギリス人はハッピーになりたいからビールを飲む。でもフランス人は笑顔になりたくないからワインを飲むんだ。』 ってね。」

また、Stephane がアルバム "Tales Of A Kleptomaniac" のエンジニアを務めたアーティスト、Laurent Garnier は、パリのニュー・レイヴや Ed Banger のシーンについて Resident Advisor でのインタビューで語り、それらの音楽をあまり彼は評価していないことを明らかにした。

「いくつかの作品は好きだよ。別に全部が全部ダメって言ってるわけじゃない。でもほとんどの作品が何も訴えかけてこないんだよ。そのほとんどが商業を目的としたものだと思うんだ。だからダブステップの方が僕はもっと楽しいって感じるんだよ。だって作ってる人たちが正しい目的を持って作ってるからね。」

ダンスミュージックの大御所である Gilles Peterson が、従来のワールド・ミュージックというジャンル名ではなく、グローバル・ビーツ (Global Beats) という新たなジャンル名を作った方が良いと言ったことから、Telegraph のダンスミュージック用語集には新たな項目が付け加えられた。

Radio 1のスターである彼は Independent 紙 のインタビューにこのように語っている。
「World Music っていう言葉は少し時代遅れだと思う。だから名前を付け直した方がいいと思ったんだよ。」

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