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international news _ 2007.06.27

ロンドンクラブでも禁煙法がスタート

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

ロンドンの人気ニュー・レイヴ・パーティーForeignは、7月から実施される屋内公共スペースにおける禁煙法を目前にして、’Foreign Smoking Funeral'という銘打った喫煙サヨナラ・パーティーを開催することを明らかにした。オーガナイザーの Jodie Harsh と Scottee は、最後のスモーキング・パーティーについて次のようにアナウンスしている。

「残念ながら、7月からクラブ内での喫煙が全面禁止になります。今宵はみんなで手をとり、ダンスフロアーでの最後のマルボロ・ライトを堪能しましょう。その後禁煙するか、それともクラブのエントランスで誇らしげにタバコを吸い続けるかはアナタの自由です」

Jodie Harsh が針治療を用いた禁煙プログラムへの参加を決心した一方で、相棒の Scottee は「禁煙するつもりはない」と主張する。

「タバコ禁止条例がナイトライフに影響を及ぼすとは思わないよ。クラブでのドラック使用が懲役3年の罪だって知ってても、みんなドラックを辞めないのに、なんで禁煙しなきゃいけないんだい?」

また、ウェスト・エンドのクラブ The End のマネージャー Liam O’Hare は、「禁煙法に対しては‘徐々に’対応していく」と語っている。なお、同クラブには近隣住民から騒音の苦情が多く寄せられており、外にタバコを吸いに行くことを禁止しているため、当面はスモーカー向けのスペースを設ける予定だという。

「禁煙法に関しては、クラブ側の自主規制が中心となってくるでしょう。クラブ内でタバコを吸ってる人には、禁煙法についてきちんと理解してもらえるようなアプローチを心がけて行くつもりです。なお、The End そして姉妹店の AKA では、過ってタバコを吸ってしまった人たちを、警察に通報するようなことはするつもりはありません」

なお、イースト・ロンドンの人気クラブ Fabric のマネージング・ディレクター Cameron Leslie も、The End と似た考え方のようだ。

「7月1日からスタートする禁煙法を心待ちにする一方で、スモーカーの人たちに対する配慮も行っていきます。必要であれば、クラブ後方にスモーカー用の出入り口を作る予定です」

「禁煙法が施行される前に、スモーカーのためのガーデン・スペースを完成させる予定だったのですが、行政との交渉が想像以上に長引いており、まだ出来上がっていません。認可が下り次第、工事を進めて行きます」