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international news _ 2007.06.07

Tiesto 脅迫状疑惑の真相

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

レバノンの Ya Libnan 紙は今週、「先日掲載した『アルカイダが Tiesto に、ベイルートでのギグを中止にしなければ殺すと脅迫した』という記事は誤報だった」と正式に謝罪した。

「この度は、Ya Libnan のボランティア記者 Ramzi Al-Hussein が、イスラム系武装組織ファタハ・イスラムがテロを計画しているという誤った情報を流してしまったことを、深くお詫び申し上げます。更なる調査の結果、脅迫状は悪質な悪戯だったことが判明しました。またイベント・オーガナイザー側も、Tiestoを襲うといった脅迫状は届いていないと語っています」

「我々は、少しでも多くの観光客がレバノンに興味を持ってもらえるよう日々努力しており、人々の恐怖心を煽るようなことだけは、避けなければいけません」

当初同紙は、「アルカイダ系武装グループ、ファタハ・イスラムと見られる何者かが、あるネット掲示板に『心臓を斬り裂き、またクラブ周辺に爆弾を仕掛ける』という書き込みを残しており、詳細が明らかになるまでTiestoはギグを延期することに決めた」と伝えていた。

昨年7月にイスラエルがヒズボラ(イスラム教シーア派の政治組織)を空爆して以来、レバノン当局とファタハ・イスラムの間には緊迫した関係が続いており、それが今回のデマの発端だと見られている。なお Tiesto は、イスラエルの襲撃により、完全に崩壊されてしまったベイルートのクラブシーンにとって、空爆以降迎える初のビックスターDJとなる。

イスラエル軍がレバノンを襲撃する数週間前に、ベイルートのクラブシーンについて地元新聞 Daily Star は次のような記事を掲載していた。

「ベイルートにもやっとレイブシーンが定着しそうです。Tiesto、Paul Van DykPaul Oakenfold、Armin Van buuren、Seb Fontaine、Anthony Pappa、Nick Warren、Tall Paul。これだけを見ていると、Top DJ コンテストのようですが、彼らは全てここ数年間でレバノンにプレイしに来たDJたちなのです」

またTiestoは、7月に初のバーレーン・ギグを行うことを発表した。ギグは7/4にBahrain International Circuitで開催される。


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