international news _ 2007.06.05
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
先日、NY 初となるダンス・パレードがマンハッタンで開催された。当日は豪雨にも関わらず、数多くのクラバーおよびダンスファンが参加したようだ。なおこのパレードは、‘20年代から続くNYの悪名高いキャバレー法(店内で踊ることを規制する法律)に反対する人々によって開催されている。なお、パレードをオーガナイズする
Liat Tamam は、ポータルサイト Gothamist に次のようにコメントしている。
「NY ではどのカルチャーも独自のパレードを行っているし、けして珍しいモノじゃないわ」
ブロードウェイで行われたこのパレードでは、何千もの人々が踊ったと伝えられているが、NY 在住の Skrufff ライター Larry Tee と Matt
Kalkhoff は共にパレードに参加しなかったようだ。不参加の理由について Matt はこう告白する。
「パレードには興味があったし、当日まで行くつもりにしてたんだ。でもひどい雨で寒かったし、結局行くのを止めちゃったよ。何人かの友達と一緒に参加する予定だったんだけど、屋外でのイベントに参加するような天気じゃないってことで中止にしたんだ」
一方、Larry はこう話す。
「僕の周りでパレードに行く友達は居なかったし、それにダンス・パレード自体あまり話題になってなかったよ。たぶん今回のパレードは、クラブミュージックよりも、モダン・ダンスやエスニック・ダンス、タップ、ペルー・ダンスなどにスポットを当てたものだったんじゃないかな。あと、NY
のクラブを悩ませているキャバレー法は国民投票によって変えれる訳じゃないしね。どちらにしても、その日は NY に居なかったから元々パレードには参加出来なかったんだ」
「NY では古いクラブがクローズして、新しいクラブが出来るのは日常茶飯事だよ。そしてマンハッタンでの営業が難しくなったら、ブルックリンに移動するのが現在のクラブの傾向さ」
「ブルックリンにはバーやクラブをオープンするスペースもまだまだあるし、警察の規制も甘いんだ。マンハッタンのクラブに比べてボトルサービス等のテーブルチャージも少ないし、セキュリティーもそこまで厳しくないしね。クラブは常に変化し続けるべきだと思うよ。古い店がクローズして、新しいクラブがオープンする。あとは店の場所が移動したりすることで、そのエリアが次のホットスポットになるんだ。そうやって街がどんどん活気付いていくんじゃないかな」
NY のキー・ジャーナリストであり、人気ゲイ・シーン・レポーターである Matt は、キャバレー法について次のように語っている。
「キャバレー法を無くすために頑張っているクラバーは殆どいないよ。みんなこの法律は馬鹿げてると感じてはいるけれど、実際にアクションに起すまでの被害に遭ったことのある人は少ないんじゃないかな。一般のクラバーにとっては所詮そんな程度さ」
「もちろん中には、状況を改善しようとして動いているアクティブなグループもいるよ。でも彼らの努力が報われているかは微妙だね」
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