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international news _ 2006.06.23

Lee Burridge がブレイクスを退屈と批判

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)

Craig Richards とのユニット Tyrant でも知られる DJ / プロモーター Lee Burridge が、もうブレイクビーツは一切プレイしないと One Week To Live に語った。どうやら彼は、みんな同じように聴こえるブレイクビーツには飽き飽きしてしまったということらしい。

「ほら、俺はもう長いことブレイクビーツをプレイしてきたから、もうほとんど全てのものを聴いてしまっているんだ」と彼はこぼした。「ブレイクビーツの DJ がハウスについて同じことを言うのはわかっているよ。でもブレイクビーツには、アレンジ、サウンド、曲の持つヴァイブのどれをとっても目新しいアイデアがあるようには思えないんだ。だから、しばらくブレイクビーツをプレイするのは止めて、ハウスに集中しようと思っているよ」

ブレイクス・シーンのスター Ali B は、そんな Lee のコメントも広い心をもって受け止め、Skrufff に話を聞かせてくれた。「Lee は素晴らしい DJ だから、これからも色々なジャンルの色々なレコードをプレイし続けると思っているよ。その中には Mixmag の Ralph Snore が『〜は、〜に取って代わる新しい音楽』と書き立てるようなまだ名前さえ付いていないようなものもあるだろうね。」と彼は皮肉たっぷりに語った。

「音楽のジャンルはジャーナリストのためにあるものなんだ。普通クラバーたちはどんなジャンルの音楽に合わせて自分たちが踊っているかなんて気にしないし、DJ もただ自分たちの好きな曲をかけているだけで、ジャンルのことなんて考えていないさ。だから、ジャンルなんかを気にしているジャーナリストや雑誌の名前は、彼らのプライバシーを守るために隠されてきたんだ」と Ali は笑いながら言った。

Lee のこのような率直なコメントは、5年前に彼が Skrufff に語ったコメントの率直さを思い出させるところがあった。当時まだ比較的知られていなかったスコットランド人の DJ が、スパースター DJ を厳しく批判したコメントに対して、彼はこう語っている。

「自分たちで何もかも独り占めしたい有名な DJ たちの間には、しっかりとした階級制度みたいなものがあるのは否定できないよ。自分たちが大したことなくて、すぐに今の地位から蹴落とされることをわかっているから、新人が出てくることを恐れている人も有名 DJ の中にはいる。嫌な話だけど、これが現実なんだ。俺たちはただレコードをプレイするためにここにいるのに、そんなこととは全く別次元の話も実際にはあるのさ」と彼は不満を漏らした。

「基本的にはいつも行儀よくしていようと思っているんだけど、ときどき厳しいことを言ってしまうんだ。だって、この業界はそれくらい酷いところだからさ。別に嫉妬からこういったことを言っているんではなくて、シーンの裏側で起きていることを見ていると、つい口をついて出てしまうんだ。DJ は、PR 会社を使って人気や名声を広げて、もっと大きな成功を手にしようとしている。そうなると、DJ の仕事はレコードをプレイすることだけだし、リスナーもDJ がどれだけいいプレイをして盛り上げてくれるかといった点で評価をすべきなんだと思うね」


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