international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.24
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
フランスから飛び出したエレクトロ・ハウス・シーンの新星デュオBlack Strobe のメンバーであるIvan Smaggheが、今後リリースが予定されている彼のミックスCD
"Fabric 23" のプロモーション活動をスタートさせ、Skrufffとのインタビューにおいて、その輝かしいキャリアについて語った。
今でこそエレクトロ・ハウス・シーンのライジング・スターとしてその存在を認められているIvanだが、ロックを聴いて育ってきた彼にとって、'90年代初頭のパリのダンス・ミュージック・シーンに溶け込むことは至難の業だったようだ。
「僕は'71年生まれだから、エレクトロニック・ミュージックがブレイクした'85年にはまだ14・5歳だったんだ。もちろんブームの存在には気付いていたけど、パリの郊外に住んでる14歳の子供には、アンダーグラウンドな音楽を聴くチャンスなんて無いに等しかった。当時からクールな音を聴いてたなんて嘘はつかないつもりだよ」Ivanは続ける
「それに、僕が子供の時は、一般的にダンス・ミュージックに悪いイメージを持っている人が多かった。ナイト・クラブはチンピラが集まって酒を飲む場所と言われていたからね」
Ivanは、レコード・ショップで働き始めたことが現在うなぎ上りに上昇している彼のアーティスト・キャリアをスタートさせる第一歩となったと話した。
「以前からものすごい量のレコードを買っていて、最終的にはレコードを買うためにレコード・ショップで働き始めたんだ。あれは'90年の中頃だったかな。実は当時、僕はライターもやっていてね。音楽ジャーナリストとして今とは正反対の立場で仕事をしていたんだ」
「それでレコード・ショップの店員をやっているうちに、レコードの数もどんどん増えていってね、イベントをオーガナイズしている友達からDJをしないかって誘われたんだ」
そんな経緯でDJのキャリアをスタートさせるも、その後彼の人気はラジオ・ショー "Radio Nova" をホストするまでになっていく。
「それでも、随分長い間DJだけに集中しないようにしてきたんだ。DJが不可欠なものになるような状態にはしたくなかった。今は自分で出たいギグを選べるから嬉しいよ。お金がいいからってギグを選ぶようなことはしたくないけどね。そんなの最悪だと思うんだ」
Ivan Smaggheによる "Fabric 23"はFabricより近日リリース予定 (Jonty Skrufff/Skrufff.com)
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