international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.21
Text by Jonty Skrufff _ Translated by H.Nakamura (HigherFrequency)
6月3日付のニュースでもお伝えしたとおり、人気ミックスCDシリーズ "Bugged Out"の最新作"Suck My Deck"をリリースしたばかりのDJ Damian Lazarus が、先週 Skrufff とのインタビューに応じ、「最近はもっぱらイビザの魔力にはまってしまっている」ことを明らかにした。
「イビザはオレにとって、個人的にも仕事の面でもとても重要な場所。あそこには今、本当にたくさんの新しいエネルギーが流れ込んでいるんだ。今のところ具体的な話を進めているのは2〜3のクラブしかないんだけど、いずれにしてもあの島はオレにとって特別な存在だね」と Damian は語る。
更に、「オレのお気に入りのクラブは DC10、Cocoon、それに Space。この3つは、間違いなく一歩先を行っている感じのクラブで、オレ自身がDJとしてプレイしたり、レーベルでリリースしたりしているようなサウンドを、いつも耳にすることが出来る場所なんだ」と付け加えている。
人気レーベル Crosstown Rebels を率い、かつては、ロンドンにおけるエレクトロ・クラッシュのムーブメントを先導するなど、常にトレンド・セッター的存在としてその名を馳せてきた Damian Lazarus。最近ではミニマル風の味付けがされたテッキーなエレクトロ・ハウスを中心にプレイしており、そのサウンドはどちらかと言えば、ベルリン系のスタイルに近い雰囲気を持っていると言われているのだが、それでも彼は「イビザこそが、最新のサウンドにとって試金石としての場所である」と述べている。
「ついこの間、Babyshambles のマネージャーと電話で話してたんだけど、ヤツらも今年 Manumission のパーティーでプレイすることになるらしい。イビザでは新しいアイデアがいつも試され、あるものは上手く行くし、失敗に終わるものもある。でも、ひとつだけ確かなのは、このテッキーなエレクトロ・ハウスってサウンドっていうのが、今やイビザのトレンドになりつつあるってこと。あるスタイルが盛り上がってくると、必ずアンダーグラウンドなクラブからはみ出して、徐々にメインストリームのクラブへと広がっていくものなのさ」(Jonty Skrufff/Skrufff.com)
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デスクレビュー : Damian Lazarus / Bugged Out Presents "Suck My Deck" (2005/07/12)
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