international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.20
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
オーストラリア政府は先週、イスラム系テロリストによる残虐なテロが計画されているとして、欧米人に対し「どうしても必要な場合」 以外、極力インドネシアへの旅行を避けるように忠告した。
「我々は、テロリストがインドネシアに対するテロ計画を進めていることを示唆する、非常に信用性のあるレポートを受け取り続けている」オーストラリアの外務・貿易省は公式声明においてこのように発表した。
「テロリストによる攻撃はいつでも、インドネシア国内のどこでも起こる可能性がある。特に外国人の集まる観光地として知られる場所がターゲットとなる可能性が高い」
最近インドネシアでは、テロリストの Abu Bakar Bashir がバリ島での爆発テロを指揮した罪でたった30ヶ月の実刑判決しか受けなかったのに対し、大麻を密輸したとして昨年逮捕されたオーストラリア人旅行客 Schapell Corby がなんと懲役20年もの実刑を言い渡されるという事態が発生。これに抗議する形でオーストラリア国内では現在「バリ・ボイコット運動」が巻き起こっていると言われているが、今回の政府による警告は、奇しくもこの運動と時を同じくして発せられたことになる。
ちなみに、ニュージランドのピザ・チェーン Hell Pizza は、Schapelle Corby の苦境にスポット・ライトをあて、当選者「一生分続くことになるかもしれないバリ旅行」を懸賞としたキャンペーンを展開、皮肉なことに2日間で3千人の応募を集めたようだ。
(Jonty Skrufff/Skrufff.com)