international news _ 2005.06.17
Text by H.Nakamura (HigherFrequency)
テクノ界のカリスマ Jeff Mills が、南フランスのプロヴァンス地方にある世界遺産ポン・デュ・ガール(ローマ水道)にて、モンテペリエ国立管弦楽団と共に「Water Concert」と題したフリー・コンサートを7月2日(土)に開催することが明らかになった。
ポン・デュ・ガールがユネスコによって世界遺産に指定されてから20周年を記念して行われるこのコンサート。Jeff 自身にとっては92年以来始めて行うライブ・パフォーマンスであり、 オーケストラと彼のテクノ・トラックの融合という、聞くだけで鳥肌が立ってしまうようなコラボレーションが展開されることになる。あくまでワンナイトのスペシャル・コンサート的な切り口で行われることから、その興奮と感動は現地に飛べる人しか体験できないのだが、今年の11月にはこのイベントの主催元でもある UWe からその模様を収めた DVD がリリースされる予定であり、我々もその様子を映像を通して体験することが出来る。
以下はこのイベントに向けて寄せられた Jeff 自身のコメントを翻訳したもの。
「自分自身をどのように見つめるかということは、我々の他人に対する見方、そして自分たちの周りの世界の見方といったものを、しばしば決定付けることがあります。我々一人ひとりが物事の見方というものを持っており、そういった個々の見方こそが、他人の未来を形作っていくのです。そして、誰もが『より素晴らしく実りの多いものであって欲しい』と願ってやまない未来に向かって、どのように生き、夢を見、そして考えていくかということをも形作っていく…これこそ、普遍のテーマであると私は信じています。人類愛と偉大なる歴史的建造物を保護するためにユネスコが行ってきた弛まぬ努力と活動を通じて、
我々は、『慈愛の心と集中力は必ず報われるものなのだ』という共通の認識に辿り着くことが出来ました。その意味で、今回の記念イベントに参加することが出来て、大変光栄に思っています」
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