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Royksopp

international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.14

Röyksopp - リッチ・マンの嘆き

Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

ノルウェーから飛び出したエレクトロニック・ミュージック界のスター Röyksopp が、ニュー・アルバム "The Understanding" のプロモーションを開始し、その中で、ファースト・アルバム "Melody AM." が世界的な成功を遂げたことが原因となり、被害を受けた経験があると発言した。

「お金ってやつは面倒だね。ビックになった途端、誰も軽く頼みごとなんて聞いてくれないんだ」メンバーの Svein Berge は英Guardian誌に語った。

「誰かに電話して、レコードに参加しないかって気軽に頼むことだって出来ない。そのためには、たくさんの書類にサインしたり、難しい契約を交わさなくちゃならないんだ」

彼のこのようなコメントは、'80年代に "Are Friends Electric" や "Cars" をはじめとするヒット曲を次々とリリースし、億万長者となりながらも、'80年代後半には一転、貧困に陥ったイギリスのエレクトロのパイオニア Gary Numan のコメントに類似している。

「ポップ・スターでもレーサーでも、誰だって成功と共にやってくるこういった不意のプレッシャーに襲われるんだ。もしそのプレッシャーに対してもともと万全の準備が出来ている人がいたら、驚いてしまうよ」最近の Skrufff とのインタビューで Gary はこう語った。

「でも、もし調子がよくてお金が稼げていれば、少なくとも大きな家の中で悩み事が出来るわけだからね。小さな家で悩むよりかはマシだろう?」

Narcotic Thrust のメンバーであり、Pet Shop Boys や Sugababes 、Kylie Minogue をはじめとするポップ・スターのトラックをプロデュースした Stuart Crichtonも、彼の友達 Gary ClarkeことDanny Wilsonが "Mary's Prayer"をヒットさせたときの話を例に出しながら、お金にまつわる話を語った。

「ちょうど "Mary's Prayer" がチャートの二位になった翌週に、彼が地元のバーに飲みに行ったんだって。実際彼はその数年後までお金は受け取れなかったし、稼ぎ自体は物凄いわけでもなかったのに、そのバーに居合わせたみんなに億万長者だと思われたそうだよ」Stuartは語る。

「同様に、僕がスコットランドに帰ると、いつも同じような目で見られるよ。みんな僕がいろいろなポップ・スターに曲を書いてるって知ってるからね。確かに、素敵な家に住んでると思うよ。でも金持ちなんかじゃないさ」 (Jonty Skrufff/Skrufff.com)

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