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Paul Oakenfold

international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.02

Paul Oakenfold 、ベイルートへ向かう

Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

Paul Oakenfoldが来月、あの悪名高い中東のホット・スポット、ベイルートを再び訪れ、5時間にわたるセットをプレイすることが明らかになった。

トランス界のスーパー・スターこと Paul Oakenfold が、前回レバノンの首都であるベイルートを訪れた際は、安全なタワー・レコード内でプレイを披露したのみだったが、今回はベイルートのインターナショナル・エキジビジョン&レジャー・センターで行われる独立記念パーティーで、アメリカ人DJ である Danny B 、そして Sean Moraes と一緒に、屋外でプレイするということだ。

国内紛争が勃発する以前の'70年代のディスコ時代には、ナイト・ライフが盛んなことで有名だったベイルートも、'80年〜'90年代の間は、ほとんどの欧米人アーティストにとって、事実上、訪れることがタブーとされていた場所であった。しかし、近年では Prodigy やPaul Van Dyk 、Robbie Rivera を初めとする多数のアーティストがショーを行うようになり、安全状態が回復しているかのような兆しもある。

しかし、レバノンの治安は未だに不安定な状態であり、昨年 John Digweed がショーのためにベイルートを訪れた一週間前には、レバノン前大統領が車にしかけられた爆弾によって暗殺されるという悲惨な事件が起こったばかりだった。だが、John Digweed はそんな暗殺事件をもってしても、ベイルートでのショーは素晴らしいものだったと、昨年Skrufffとのインタビューで語った。

「TVをみて、心配したりもしたけど、ショーは素晴らしかったしすごくいい時間を過ごせたよ」

「国の状況が不安定だからこそ、人々はクラブでは楽しい時間を過ごそうとするんじゃないかな。だからすごく期待をして遊びに来てくれる。クラウドがそのくらいやる気だと、ギグ自体も素晴らしいものになるんだ。ベイルートの人は僕のことをすごく温かく迎え入れてくれたよ」

そんな John Digweed がプレイしたのと同時期(同じ爆発事件の前)にベイルートでDJをしたアメリカ人 DJ Robbie Rivera も、ギグについて同じような印象を受けたとSkrufffに (同じく昨年) 語った。

「ベイルートではここ2年ほど何も起こっていないって知っていたけど、やっぱり中東の国だし、僕はアメリカ人だからね。アメリカにいる友達には"お前、あんなところでプレイするなんて、頭がどうかしちゃったのか??"って言われたよ。でも、ベイルートはいたって普通だったし、ギグは本当に素晴らしかった。またプレイしたいよ」
(Jonty Skrufff)

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