international news_2004.6.17
アメリカにおいてのエレクトロニック・ミュージックのシーンは、現在の政権が発足して以来、しばしば攻撃の対象とされてきたが、遂に自由の街ニューヨークにおいてもその楽しみが奪われてしまう事になりそうである。
厳格なピューリタンである事で知られるニューヨーク市長Michael Bloombergが、騒音に関する条例の大幅な見直しを提案、これによってクラブから出される過剰な低音を罰する新たな規定が策定される事となり、ニューヨーク当局が対クラブの取り締まりを強化してから2年、遂に具体的な罰則を持った条例が施行される運びとなった。
この新たな規定の最大の問題点は、その「過剰な低音」という事の判断が警察当局の判断に委ねられているという点であり、違反すれば最高で3,000ドルの罰金を課される事になるクラブは、今後ますます大きなリスクを背負っての営業を強いられる事になりそうだ。更にこの影響を受ける形で、投資家達のライブ関連施設に対する投資意欲も低下するとも言われており、アメリカの音楽シーンが今後ますます冷え込んでいく事に懸念の声が広がっている。