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international news_2009.07.27

レイヴにまつわる哲学

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

名高いイギリスの哲学者 AC Grayling は彼のクラブカルチャーに対する見識を発表し、レイヴによる精神の開放の可能性には同意できないと語った。

「自分の思考能力以上に思考するということが可能なのかは疑問だ。イビサでパーティーをしたところで心のリフレッシュにはならないだろう。」

今年で60歳になる彼のレイヴに対するこのような意見は、7ヶ月前、麻薬の禁止に反対した際の彼の論点からは意外なものであった。当時彼は Times 紙 にこう綴っている。

「歴史の始まりから人は感覚に影響を与える物質を接種することで、リラックスや、想像、スピリチュアルな経験を行って来た。コーヒーやチョコレートも人の精神状態を左右するものだ。もし、麻薬を禁止すべきだと叫んでいる道徳者達が論理的な人間であれば、これらのものも非合法化されるべきであろう。」

他にも LSD の研究家である Albert Hoffmann が Apple Computer の Steve Jobs に生前に送った手紙の詳細にまつわる驚きのニュースも存在する。当時101歳だった彼は手紙にこのように綴り、Apple Computer に対し、LSD の調査のための援助を求めていた。

「私はメディアの報告から、あなたは LSD により Apple コンピューターの開発を助けられたことを察しています。私はあなたがどのようにLSDを有効活用していたのかを知りたいのです。」

この手紙は Ryan Grim 著 "This Is Your Country On Drugs : The Secret History of Getting High in America" に掲載されており (Hoffman 氏の手紙の日本語訳は Gizmode から読むことができる)、政治ブログ Huffington Post がこの本についての特集を組んでいる。 (特集の中でSteve Jobs は、彼のサイケデリックドラッグの使用についてを包み隠すことなく、彼の LSD の経験を 『人生でやったことの中で最も重要なものの一つ』 と呼んでいる)