HigterFrequency DOMESTIC NEWS

ENGLISH OVERSEAS NEWS

soma

international news_2009.07.22

ブラジルのゲイクラブ vs 住民団体

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

サンパウロの有名アフターアワー型ゲイクラブ A Loca は、地域住民による閉鎖呼びかけ運動を受けて、インターネット上で異議申し立てを発表し、署名を募っているという。

この申し立ては当クラブの14周年を目前に開始され、既に6,000人の支援者達が署名を行った。

「この戦争はクラブ外の路上での騒音に対しての苦情がきっかけになって始まったんだ。」 と Skrufff.com コントリビューターであり、A Loca の出演者でもある Alisson Gothz は語る。

「SAMORCC (Society of Friends and Residents of Neighborhood Cerqueira Caesar - セルケイラ・カエザール地区住民団体) という組織が、『A Loca は昔、週末にしか営業していなかったのに今では火曜日から日曜日まで営業している』 と文句を言い出したんだ。そして、彼らは架空の署名を募って、申し立てを行ったんだよ。」

ブラジルの新聞社、Folha de Sao Paulo によれば、A Loca のオーナーである Julio Baldermann は同新聞社に「SAMORCC の署名に嘘を見つけた」 と語っていると言う。

「彼らは、地元の業者達にクラブの営業に反対する書類に署名させたと言っていた。けど、実際に我々が業者達と話してみると、彼らはそんなものに署名したことは無いと言っているんだ。あの組織が提出した申し立てには3,000人の署名があったけど、実際に集まっていた署名は250人分しか無いんだよ。」

この地域がクラブエリアとして発展したことによって、「安全と地域の人たちの仕事」 を生み出すことが可能となっている現状を無視し、SAMORCC は地域のゲイ・バーやクラブを 「組織的に迫害している」 と A Loca は申し立てに記載している。

たった10年前、A Loca の存在するフレイ・カネカ・ストリートの一帯は危険であり、サンパウロの最も有名な売春区域としても知られていた。しかし、近年、クラバー達が出入りするようになり、街全体が活気に溢れた安全なナイトライフを楽しめるエリアになった。未だに売春宿や路上での売春行為は存在はしているが、何千人ものクラバー達が訪れる中心街のルア・オーガスタは、今ではサンパウロでも最もオシャレな街へと変貌を遂げたのだという。

関連リンク