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international news_2009.07.14

ベルリンの伝説的クラブ、閉鎖の危機

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

西ベルリン クロイツベルクに位置するクラブ SO36 は、地域住民の苦情により音量を下げること、そして何千ユーロもの資金を防音材に費やすことを余儀なくされた。これにより30年の歴史のあるクラブが今、閉鎖の危機を迎えている。

ニュースポータルサイトである localnews.de は、SO36 を 「ベルリンの CBGB (ニューヨークの伝説的なパンク・ロック・クラブ)」 であると称した。それと同時に、Vice Berlin Magazine の記者である Neale Lytollis は、同クラブの経営が下火になっているのはクラブ自体が古くなっているという理由もあると述べた。

「ベルリンのクラブ事情はほぼ週ごとに変化しているんだ。新しいクラブが開き、別のクラブが閉鎖する。一時的なクラブができたり、非合法なパーティーが場所を点々と変えながら開催される。そんな中で SO36 は他のクラブに比べ息が長かったけど、そろそろ寿命なんじゃないかな?」 と Lytollis は今後の展開を予想する。

「それに正直な話、僕が通っているクラブをランク付けするとしても、SO36 は決してトップに来るようなクラブじゃない。このクラブの昔から続いて来たステータスっていうものはもちろん認識してるけどね。CBGB を初めとする歴史的なクラブは、特定の音楽ジャンルのムーブメントの中で重要な存在ではあるかも知れないけど、大衆の好みが他のジャンルに向けられてしまった時に、そのクラブの黄金期も過ぎ去ってしまう。SO36 は歴史的に重要なクラブだけど、今の時代に必要か?って聞かれると、僕は首をかしげるね。」

ベルリンを拠点とするイギリス人記者である Lytollis は他にも、雑誌 Electonic Beats の記事執筆を行い、最近では Time OutVice Magazine の両方からナイトライフ・ガイドブックを出版した。そして、彼は自身の地元であるニューキャッスルよりもベルリンのクラブシーンのサポーターであることを強調した。

「ベルリンはもっとオープンで、色んなものを提供してくれる。とてもクレイジーな街だけど、一般的な評判とは対照的だよ。ドイツ人はすごくクールだしね。それにベルリンは夜間もすごく安全なんだ。ニューキャッスルに住んでいた頃はクラブを出てから自分の家に帰るまでに危険なエリアを避けながらどうやって帰宅するのが一番安全かを考えてたよ。どこかで何か事件が起きてることっていうのを肌で感じることができるような街だった。だけど、ここじゃそれは無いよ。フラフラになってクラブから出て来て、自分の家まで一番早い道で帰ることができるんだ。」

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