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correspondent news _ 2007.07.26

Ticket to the Osaka Clubland vol.1

Text by tellmee

はじめまして。大阪特派員の tellmee です。「大阪のクラブにも遊びに行ってみたい!」と思ってもらえるような、大阪ならではのクラブ事情をお伝えしていきたいと思います。ヨロシクお願いします!

まずは第1回目ということなので、大阪の地理を簡単にご説明いたしましょう。大阪には大きく分けて2つの遊び場所があります。一つが梅田を中心としたキタエリア、そしてもう一つが心斎橋や難波といったミナミ・エリアです。代表的なクラブの多くはミナミに密集しており、ミナミの中心アメリカ村だけでも大小合わせて10以上のクラブがあります。そして殆どのクラブが10分以内の徒歩圏内にあるので、一晩に2〜3軒ハシゴすることも日常茶飯事です。

大物アーティストが大阪に来る機会も増えると同時に、ビックネームたちのギグが重なってしまうことも増えてきました。そんな時には、各クラブのマネージャーが相談し合ってプレイ時間をずらしたり、「○○のパーティーから遊びに来ました」と言えばディスカウントにしてもらえることもしばしば。WIRE や Electraglide に代表されるクラブ系大型フェスがスタートしたことで、クラブ人口も随分増えたとはいうものの、まだまだ大阪のクラブマーケットは発展途上中。「限られたπ(=クラバー)を取り合うのではなく、共有していくことで大阪のクラブシーン全体を底上げしていこう」というクラブの人たちの想いからこのような風潮が生まれたのではないでしょうか?

大阪のクラブサーキットでは、レゲエ、ヒップホップ、R&B 等のブラック系ミュージックがまだまだ人気ですが、エレクトリック・サウンドの人気も年々高まって来ています。ここでミナミにある代表的な4つ打ち系クラブをご紹介しましょう。まずは今年で13周年を迎える老舗クラブ Grand Cafe。 NY ハウス、ディープハウス・ファンにはたまらない豪華なラインアップが毎月目白押しです。ドラムン・ベース好きにオススメしたいのが Triangle。アメ村のランドマーク三角公園の前にあるので Triangle(三角)と名付けられてる辺りも大阪らしくベタでいいでしょ?ちなみに Triangle の横にある「甲賀流たこ焼き」は、大阪に来た時には是非トライしてもらいたい逸品。ただ20時には閉まってしまうので、お早めに。

そして最近テクノ・ファンから絶大な支持を獲ているのが CLAPPER。ライブハウスも兼用しているクラブだけにサウンドシステムはお墨付き。キャパ200人程度の小箱ながらも、Dominik Eulberg、Dinky、Mike Shannon など、まさに旬なテクノアーティストを次々と大阪に招聘しては大阪のコアなクラバーを唸らせています。ただここの魅力は強力なラインアップだけじゃないんです。メインフロアーは地下にあるのですが、エントランスを抜け、階段を降りるまでのロビーのような所にラウンジエリアを設けています。しかもこのロビー部分は道路から丸見えで、勿論 DJ の音も外まで筒抜けなんです。クラブの外でスタッフが「静かにして下さい」と注意する東京では間違いなく有り得ない空間で、これぞカオスな街大阪ならではのクラブと言えるんじゃないでしょうか?

では今回はこの辺で。アディオス!

[tellmee]
外国人向けフリーペーパー【Kansai Scene】のクラブ・エディター、Tokyo 発のエッジーなエレクトリック・レーベル【Gemini Recordings】の PR、来阪アーティストのアテンドなど、クラブ関係のお手伝いを徒然なるままにやってます。でも基本は踊り子担当。Yes, I'm a Professional Party Girl :)