international news _ 2007.07.13
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
先日ロンドン中心部にあるクラブ Tiger Tiger の前で、自動車爆弾とみられる不審な車両が発見された。なお発見後すぐに警察が駆けつけ車両を撤去したため、爆発は回避できたと Time 紙は伝えている。
今回爆弾に使用されたシルバーグリーンのベンツからは、60リットルのガソリン、起爆装置、そして数本の釘が見つかっている。なお、不審車は金曜日の午前2時頃発見されており、その当時クラブは観光客を中心とした1000人以上のクラバーで賑わっていたという。テロ対策本部の Peter Clarke 警部補は記者会見で次のように語っている。
「もし爆弾が爆発していたら、大惨事になっていたことでしょう。テロの脅威は現実であり、今後も続いて行くでしょう。テロ対策を慎重におこなっていかねばなりません」
また今回の自動車爆弾テロのニュースを受け、翌日に開催を予定していたロンドンのゲイパレード ’Pride London 07’の主催者はホームページ上で即座にコメントを発表した。
「Pride London は予定通り土曜日に開催します。ヘイマーケットで起こったテロ未遂事件により立ち入り禁止となっているロンドン中心部も、ロンドン警察の努力によりすぐに封鎖解除されることでしょう。今回の事件が、パレードに影響を与えないことを祈るばかりです」
「今回の爆弾は、ゲイパレードおよび本日トラファルガー・スクエアーで開催されるカナダ・ディとは一切関わりありません。我々は、’Pride London 07’を無事開催するために、ゴミ箱を撤去する等のセキュリティー強化も行っています」
一方、Gay Times 誌のライター Richard Smith はこう警告する。
「’99年にブリクストンとブリック・レーンで起こった釘爆弾テロの直後に、あるゲイ雑誌が 『次に狙われるのはゲイ・コミュニティーか?』 という一面記事を掲載したのを覚えてるよ。その記事を読んだ時は 『なんて自己中心的な記事なんだ』 って思ったんだけど、その数日後ゲイ・ストリートで有名なオールド・コンプトン・ストリートで爆弾テロが起こったんだ。つまりゲイも標的にされる可能性があるってことさ」