international news _ 2006.07.28
Text by Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
シアトル警察は、6人のレイヴァーを虐殺した殺人鬼 Kyle Huff の殺人の動機についてのレポートを発表し、性的に欲求不満であり、環境に適応不可能であった“6.6フィートの優しそうな大男”は、犯罪を実行する1ヶ月前に地元のレイヴ・コミュニティーをうろつき回っていたと明らかにした。
「彼は一人で、あるいは弟の Kane と共に、夜な夜なバーやクラブを徘徊し、時にはレイヴにも出没した。すべての人々が認められることが重要な意義であるレイヴ・シーンで、流れる音楽と共に人々が踊る中、彼は壁の花のように部屋の隅に立っていた」ボストンの
Northeastern Universityの 刑事裁判教授 James Alan Fox によって執筆された警察のレポートにはこのように記してあった。
「彼の過去には、女性との長期にわたる交際経歴がありませんでした。彼は誰とも付き合ったことがないのです。彼が銃で殺人を犯す数ヶ月前に、彼が交際を考える様な若い女性に出会ったものの、その結果は拒絶に終わりました。度重なる電話は折り返されることなく、ドアに置かれた花束はそこに置かれたまま。その女性は Kyle のことを『タイプではなかった』と表現しました」
28歳の Huff は、3月25日に行われたアフターパーティーにおいて6人のレイヴァーを銃殺。そこに居合わせた残りの人々を「俺はここにいる全員を殺すだけの弾を持ってるぞ」と脅し、暴れ回ったものの、最後には発砲したり、被害者をつきまとうこともしなくなったと言う。
「まるで、撃つことに興味をなくしてしまったか、力がつきてしまったかのようでした。きっと彼が発砲することで得られると考えていた満足感が得られなかったのか、もしくはそれを十二分に感じて飽き飽きしてしまったのでしょう」
Huff の経歴は、Swiss Criminal Profiling Scientific Research が彼らのウェブ・サイト www.CriminalProfiling.ch に明記されている連続殺人鬼の特徴と正確にマッチしていた。
「ほとんどの連続殺人鬼が20歳から35歳までの白人である」と彼らの“一般的な連続殺人者の特徴”に関するレポートには記されている。
「使命志向性の犯罪者タイプは、自分が“生きるに値しない”、または“地球上から消したほうがいい”と信じる、ある一定のグループを探します。彼は精神異常者ではありません。実際、彼の知り合いは彼のことを“何の問題もない一般人”と表現しているのです」警察のレポートはこのように記した。
「Huff を知る人々は口を揃えて、今回の殺人行為は意外だったと言う。このようなことから、今回の事件に繋がるような目立った傾向は、彼の双子の兄弟にさえも見られていなかったということだ。感情的な問題には微かな動きがあったものの、このような暴力に繋がったことに関しては予想を超えていました」
外に待機していた警察に直面した後、Huff は銃で自身の頭を撃ち自殺した。