international news _ 2006.07.21
Judge Jules - レバノンの大惨事を危うく回避する
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
先日イスラエルによる空爆でダメージを受けた数日前、Judge Jules がベイルートの Crobar で満員御礼のギグをプレイしていたことが明らかになった。
イスラエルの戦闘機によってレバノンの幹線道路や多くの橋が空爆されたこの事件は、レバノンのゲリラ・グループ Hezbollah が二人のイスラエル人兵士を拘束した数日後に起こった。多くのプレスではこれを機に事態は深刻な戦争に突入する可能性が高いと言われている。
「多くの旅行代理店がベイルートの旅行客をシリアの国境に非難させるため車を調達している」TravelVideoTV が発行したプレス・リリースはこう記した。
「ベイルート〜ダマスカス間の高速道路を横断する道や、国境に通じる道はどれも渋滞しています」
New York Times は、イスラエルのジェット機が高速を爆破したすぐ後、「レバノンは事実上、世界から切り離されてしまった」とレポートした。
「レバノンからの唯一の出口となるシリアの国境は、正午までに何マイルもの渋滞となり、特にシリアのビザが取りにくい多くの西洋人はホテルで足止めを喰らった」
二回目となるギグ（初めてのギグは’０４年１１月）のためにこの２週間前にベイルートを通り過ぎていた Judge Jules は、レバノンのクラバーを「クールなクラバー」と表現し、今後クラブ・シーンが栄えるポテンシャルを持つこの国について熱狂的に語っていた。
「ベイルートが混沌とした状況下にあることは否めないけど、ここの状況は多くのヨーロッパ人が認識してるものとは全くかけ離れてるよ」Jules はオフィシャル・ページの日記にこのように綴った。
「２０年前に“中東のパリ”と呼ばれていた行楽地は、市民戦争と誘拐の大発生する場所になってしまった。でも、最近ではまた以前のパリに比べられるような雰囲気を取り戻して来てるんじゃないかな」
Jules のこの発言と同時に、地元のニュース・ペーパー Daily Star は、「レバノンの首都は、グローバルなパーティーの目的地として返り咲いた」と宣言していた。
「ベイルートではレイヴ・カルチャーが栄える。Tiesto、Paul Van Dyk、Paul Oakenfold、Armin Van Buuren、Seb Fontaine、Anthony Pappa、Nick Warren、Tall Paul、John Digweed……一部の人には、DJ Top 100 を読み上げているように聞こえるかもしれない。しかし、これは過去数年、実際に単独でレバノンのナイト・ライフを盛り上げてきた DJ のリストなのだ」
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