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Cut Copy

international news _ 2006.07.18

Cut Copy の素晴しい“カット”

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

オーストラリアのエレクトロ・ディスコ・デュオ Cut Copy が、ロンドンの人気クラブ Fabric のコンピレーションの最新作を手掛け、Roxy Music、Ciccone (aka sonic) Youth、Grauzone といったオールディーズ系トラックから Who Made Who、Justice、In Flagranti といった旬なアーティストのトラックを含む計25曲を大胆にミックスした作品を披露した。

Fabric によるプレス・リリースには「今まで誰も演出する勇気のなかったパーティーへのサウンドトラック」といった興味深いコメントが書かれているこのミックス CD は、シンガー・ソングライターの Dan Whitford のサンプラーが壊れたことがきっかけで生まれたという、彼らのロック meets ダンス系トラックを反映した様な仕上がりになっている。

「それが運命だったのかは分からないけど、サンプラーが壊れて、修理に出そうとしたんだけど、なんだか飽き飽きしてしまってね。この際バンドを組んで、今まで書き溜めてきた楽曲のガラージ / インディー・ヴァージョンをつくることにしたんだ」

「それがバンドの始まりさ。踊れるヴァージョンの Sonic Youth って感じかな?ちょうど中間に留まった感じだよね。ダンス・ミュージックだけど、楽器で演奏されていて、片方に偏るより面白いんだ。苦労の甲斐があったよ」

その「踊れるヴァージョンの Sonic Youth」という言葉は、この Sonic Youth の ‘80年代中盤のマドンナ風の “Into The Groovey” が良い例だが、Dan のカット・アップ風 DJ スタイルをそのまま引き継ぐかのように、このミックスにはそういった楽曲も数分収録されるのみだ。

「今でもそこらじゅうで DJ をしてるけど、昔より数が少ないから楽しく感じるね。今はライブの方を多くやってるんだ。セット・アップしたり、サウンド・チェックしたりしながらね。だから今 DJ をすると、そういう面倒なセット・アップをしなくてすむから楽しいよ」

Fabric Live 29 - Cut Copy は8月に発売

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