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The Prodigy

international news _ 2006.07.12

The Prodigy のレイヴ回帰

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

イギリス、リヴァプールのフェスティヴァル Creamfields が、新しく設置する予定である Greenfield site に対する地元の少数派の反対に打ち勝ち、めでたくイベント開催のライセンスを取得することに成功したことが明らかになった。

「ライセンスの申請書が通って純粋に嬉しいね。申請書の内容には自信があったし、今はただ素晴らしいイベントが開催できるのが楽しみでしょうがないよ」 Cream のチーフ James Barton はこのように話す。

4万5千人のキャパシティーを誇るこのレイヴにはちょうど DJ Magazine に挑発的なコメントをしたばかりの The Prodigy がヘッドラインを飾ることになっている。

「いつもと同じ調子で勢いよく盛り上げてやるさ。付いて来れない奴なんてお構い無しだね」バンドのリーダー Liam Howlett はこのように言い放った。

同じ記事の中で、Howlett はまたしてもダンス・カルチャーを敬遠するような発言をしていたものの、今年の初めに掲載された Telegraph のインタビューでは、「ダンス・シーンが死んだかどうかなんて気にしないさ。そう言われても仕方ないような状態だからね」と今回よりもさらに扇動的なコメントをしていた。また、このような彼のスタンスは、12年前に発売されたレイヴ・アンセム “One Love” のレコード解説に、レイヴに行き「警察にまるで大量殺人者のように扱われる」ことに対する痛烈な批判を展開していた頃の姿勢とは大きく異なっている。

「数年前を思い出してみろよ。ヘヴィーなベースと、最大限のヴォリューム、最高の雰囲気とフレンドリーで自由な人々のいた頃のレイヴを!でも、そんなレイヴに、警察や政府が干渉してくるようになった。『音量を下げろ!騒音公害だ!』何てでたらめな奴らだ」

「悪いのは権力さ。権力なんてクソ喰らえだ。誰も俺たちを止められないぞ。世界の力が弱くなったとしても、ダンス・シーンの力を衰えさせはしない。ダンス・シーンにようにビッグなものが、消えてしまうなんてありえないんだ」彼は(確かに)このように宣言していた。


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