international news _ Jonty Skrufff _ 2005.07.26
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
エレクトロクラッシュのパイオニア Larry Tee が、多くのメイン・ストリームのハウス系 DJがレコードからCDでのプレイに移行していることに気付き、自らもレコードでのプレイをやめることにしたとSkruffに語った。
「最近 Deep Dish や Nick Fantiulli といった DJとメキシコで一緒にプレイする機会があったんだけど、ほとんどのDJがレコード・ボックスを持って来てないのに気付いたんだ。そして突然、もしCDに乗り換えれば、もっとたくさんの楽曲を持って来れるし、自宅にスタジオがあるから、持ってる古いレコードをマスタリングしなおしたり、ボリュームを加えたりすることで、音質をさらに良くすることが出来るって気付いたのさ。それが決定打だったね。だから、これ以上重いレコード・バックを持ち歩かなくてもいいんだ」
また、NY出身のベテラン・プロモーター/ DJ は、CDを使ってのミックスはアナログよりかなり簡単であることを語り、一般的にエレクトロクラッシュ DJのイメージとしてありがちなノー・ミックスのDJ スタイルに対して、必ずしも彼自身が同意するわけではないと語った。
「スムースなミックスが好きだよ。ただ、セットの中で一曲はテンポの違ったものだったり、カラーの違うトラックをプレイしなきゃダメだと思うけどね」
「かのLarry Levan だって、いきなりテンポの速いB-52s のトラックや、Rumpshakerのダウンテンポな R&Bトラックをドロップして、Paradise Garageでのマラソン・セットに躍動感をつけていたんだ。そういった彼のスピリットに触発されたから、一風変わったサプライズを加えることが好きなんだと思うよ」
CDでのミックスをスタートされたことに加え、最近ではループやサンプルなどもセットに取り入れるようになったと語る Larry は、このように言葉を付け加えた。
「少し出遅れてしまったけど、遅れた分は少しずつ取り戻していってるよ。最近ではエフェクトの入ってないサウンドが少し物足りなく感じてしまうくらいなんだ」
(Jonty Skrufff / Skrufff.com)
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