international news _ Jonty Skrufff _ 2005.07.14
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)
先日レーベルからの離脱を宣言した Hed Kandi の創設者 Mark Doyle が、ほとんどが元 Hed Kandi のスタッフで構成される 新しいレーベル Tokyo Project をスタートさせることを発表した。
「 Hed Kandi は型にとらわれないオリジナルなスタイルを貫き通してきた。新しいプロジェクトでもそういったスタイルを引き継いでいきたいと思ってるよ」
Mark Doyle は Skrufff にこのように語る。
「会社の 90% 以上が変化しても、以前と同じゴール目指している会社なんて僕たちが初めてなんじゃないかな。Tokyo Project という名前でも Hed Kandi のスピリットを十分継承することが出来ると思うんだ。それに、会社をインディペンデントに経営すれば、自分たちのブランド・イメージを保つことが出来るし、セル・アウトする必要もない。名前の変更で僕たちのミュージック・ポリシーや姿勢に大きな変化が出ることはないよ。Tokyo Project は、レーベル名の変わった Hed Kandi なんだ…新しく、さらに進化した Hed Kandi ってところかな」
先日のニュースでも伝えたとおり、Jazz FM からコンピレーション CD をコンスタントにリリースするレーベルとして派生した Hed Kandi のブランド・イメージをゼロから育てていった Mark のレーベル離脱に対する決断は、数年前に Guardian Media Group (GMC) が Jazz FM を買収してから、次第に固まっていったという。
「 Hed Kandi を創設してからというもの、僕がレーベルのオーナーだったり、運営に関わってるって考えてる人が多かったみたいだけど、実際の僕の立場は、Jazz FM の社員でしかなかったんだ。だから今回、本当の意味で自分のレーベルを設立する機会が出来て本当に嬉しいよ」
「時間が経つごとに、会社側の決断で決められていく商業的な決断が多くなっていってね。レーベルのコンセプトと離れてきてしまったんだ」
「6ヶ月ほど前、レーベルを自分で買い取ることが出来ないか GMG 側に交渉したんだ。そうしたら彼らは馬鹿馬鹿しいくらい高い金額を出してきてね。その後、自分の会社との雇用契約を見たら、更新が打ち切られていてね。会社は邪魔者の僕を追っ払って、彼らのやり方でレーベルを進めたいんだって思ったんだ」
「この時点で、Hed Kandi は名前でもロゴでもなく、レーベルに貢献してくれているスタッフだと強く感じたんだ。2つの会社と長期契約を確立して、ファイナンシャルな部分のバック・アップを確実にしてから、オリジナル・チームを集めて新しいレーベルをスタートさせたのさ」
Tokyo Project は8月1日に始動開始 (Jonty Skrufff / Skrufff.com)
関連記事