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Luther Vandross

international news _ 2005.07.04

不世出のソウル・シンガー Luther Vandross が死去

Text by H.Nakamura (HigherFrequency)

80年代から90年代にかけて数多くのヒット曲を放ち、そのパワフルでありながら甘く切ないヴォーカルで数多くのミュージック・ファンを魅了してきたソウル・シンガー Luther Vandross 氏が、7月1日、入院先のニュージャージー州の病院で死去した。まだ54歳の若さだった。

Luther は03年4月にマンハッタンのマンションで脳卒中に倒れ、その後は闘病生活を余儀なくされていたが、その間にも強靭な精神でレコーディング活動を続け、Busta Rhymes や Queen Latifah らを迎えたオリジナル・アルバム"Dance With My Father"をリリース。見事グラミー賞で2冠に輝くなど、本格的復帰に向けて期待が高まっている矢先であった。

Luther 自体、クラブ・シーンとの直接的な関わりはそれほど顕著になかったものの、80年代を通じてクラブ/ディスコ界隈でも大ブレイクした"Never Too Much"や、95年に Tony Moran のプロモ・リミックスがプレイされまくった"Love Don't Love You Anymore" など、彼の歌声と一緒に踊りまくった記憶のある人も決して少なくないだろう。生涯でそのアルバムを2千5百万枚も売ったソウル界の巨星の死… 心からご冥福をお祈りしたい。


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