international news _ 2007.01.31
text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
人気ニュー・レイブ・パーティー Anti-Social のレジデントDJであり、ファッション雑誌 i-D のスタイリストも務める Molaroid は、ロンドンでのニュー・レイブ・ブームについて次のようにコメントしている。
「ボク自身はニュー・レイブにそこまで入れ込んでないけど、これからももっと人気が出てくるだろうね。それにこのニュー・レイブ・ブームのおかげで、またカラフルなファッションが流行ってきてるのは喜ばしいことさ。明るい色の服を着ると、ハッピーで前向きな気持ちになるし、いい気分転換になると思うよ」
「それに、黒のTシャツにブラック・ジーンズやぶかぶかのパーカーにジーンズといったつまらない恰好に変わるファッションが出てきてくれて嬉しいよ」
さらに彼はこう付け加える。
「ジーンズは大嫌いなんだ。みんなデニムを履くのを止めるべきだよ。確かにジーンズはコーディネイトしやすくって丈夫だけど、でもクールじゃないね。みんながジーンズを履くのを止めれば、世界はもっと住みやすい場所になるんじゃないかって思うほどだよ。ほとんどの人は、万が一喧嘩を売られた時に怪我するのが怖くってジーンズを履いてるのさ」
彼は派手なウィッグ、ミラー・ボールそしてプラスティック&メタル素材といった ‘奇抜’ なファッションに身を包んでロンドンの街を歩いているが、嫌な目に遭ったことは殆どないという。
「ただ1回だけ凄く怖い目にあったよ。友達の Niyi と一緒にロンドンの地下鉄に乗ってた時に、運悪くフーリガンの連中と一緒になっちゃったのさ。そしたら彼らがいきなりボクらに怒鳴りつけてきて、唾を吐きつけてきたんだ」彼は思い出しながらこう語る。「とても怖い目にあったけど、だからといってファッションやアイデンティティーを変えるつもりはないよ」
数ヶ月前 Time Out 誌で 「アート・ディレクター兼デザイナー、そしてスタイリストもこなすロンドンで一番ヒップなファッショ・ンリーダー」 と大絶賛された Molaroid だが、彼はこうも主張する。
「ボクが派手な恰好をするのには実は理由があるのさ。ボクはソマリアの敬虔なイスラム教徒として育てられたんだけど、今ボクがやってることはイスラム教徒としてはけして許されるべき行為じゃないんだ。でも今の自分を変えようとは思わないし、変えるべきじゃない。ソマリアには、ボクのように個性を主張したいキッズが沢山いるはずなんだ。そんな彼らのためにもボクは個性的なファッションを続けるよ。ユニークな人達は、批判されるのではなく賞賛されるべきなのさ」
Molaroid は、毎週土曜日 Bar Music Hall でのフリー・パーティー Anti-Social にてプレイ中。
関連記事
ニュース : ニュー・レイブ - ロンドン・ファッション界にも進出 (2007/01/22)
関連リンク