international news _ 2006.01.12
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
ベテラン・ユニット Coldcut のメンバー Jon More が Skrufff とのインタビューに応え、近々リリースが予定されている彼らのニュー・アルバム "Sound Mirrors" について話すと共に、彼が20年にわたってキャリアを積んで来れたのは、努力を重ねてきたからこそだと語った。
「年をとった今だからこそ、運は自分で掴むものだって気付いたんだ。最近は本当にそう思うようになったよ」
「音楽業界には使えない奴がいっぱいいる。もちろん他の業界にもね。もし、ほんの少しでも頭を使って、何かをしようと強く願って行動をすれば、絶対に変化は起こるはずなんだ。ただ、すべてが上手く行く保証はない。もし成功の秘訣を知っていたら、こんな薄暗いケニントンは抜け出して、自分の所有する美しい島でこのインタビューに応えてるだろうよ」
このように、寒々としたイギリスの天候に不平を漏らす Jon も、ニュー・アルバムそして 彼がパートナーの Matt Black と'90年代中旬に設立したレーベルNinja Tune については、生き生きとした調子でインタビューに応えた。
「Ninja Tune と始めた時、僕らの手元には 500 ポンドと一台のコンピューターしかなかった。ただ、コンピューターがあったおかげで、ロゴのついた便箋を印刷したり、電話のシステムを改造して、メジャーな会社のフリをすることが出来たのさ」
「広告は一切打たないで、Stiff や Motown 、Def Jam みたいなレーベルを参考に、ブランド路線を突き進んだんだ。3つとも特色のあるレーベルで、彼らがどんな音楽をリリースしているかすぐにイメージできるでしょ?そういうレーベルを作ろうとしたんだ」
「今日のレーベルのあり方は、当時とは少し違うと思う。以前より難しくなったけど、面白くなったと言えるかもしれない。コンピューター・ゲームのようなものさ。人のやり方から学びながら、先に進んでいくものなんだ」
「最近ではインターネットが発達したおかげで随分便利になったよね。もうオフィスなんて必要ないし、全部自宅で作業できるんだ。自分が興味のあることをとことん追求できるってわけさ」
Robert Owens や Roots Manuva、The Herbaliser、DJ Food をフィーチャーした Sound Mirrors は 1 月下旬に発売。
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