international news _ JONTY SKRUFFF _ 2006.01.11
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
ディスコ・ハウス・シーンの貴公子 Dimitri From Paris が、Defected よりリリースを予定しているコンピレーション CD "A Night In The House Of Love" についてのインタビューに応え、今回のアルバムのテーマはすばり「愛」だと語った。
「ナイト・クラブは社交の場だよ。確かに音が大きいから会話がし難い部分もあるかもしれないけど、そこで流れる音楽は、みんなを愛情たっぷりの気分にしてくれるはず。僕は DJ しながらダンス・フロアで踊るカップルを見るのが好きなんだ」
「このコンピレーションでは、そういった温かい幸せなフィーリングを表したかったんだ。どんなシチュエーションでも楽しめるようなトラック・セレクションでね」
Dimitri From Paris によってアレンジされた Terry Callier や The Originals、Incognito 、Sylvesterのトラックとはじめ、Grace Jones の ' La Vie En Rose' やCerrone の 'Hooked On You' といったフランス人アーティストによるロマンティックな名曲も収録されているコンピレーション。しかし、フランス人アーティストのトラックを収録したことについては、「偶然だ」と語った。
「確かにフランスの文化にはロマンティックなバック・グラウンドがあるよ。ただ、ロマンティックな感覚に浸るには、フランス人じゃなきゃいけないってわけじゃない。オールド・ファッションだって言われるかもしれないけど、僕は、すべての人が本来はロマンティックだと思うんだ。ロマンスは随分と長い間ダンス・フロアから遠ざけられてしまっていた。だから今こそそれを元に戻すべきだって思うのさ」
2年前の Skrufff とのインタビューでも、今回と同様、非常に紳士的な姿勢をみせた Dimitri 、しかしそんな彼も、'90 年代に仲違いしたフランス人 DJ David Guetta については、激しい批判を浴びせた。
「20年前に僕が DJ を始めた頃は、オーナーがバーテンダーに "こんな飲み物の出し方するな"って言うのと同じように、DJ がオーナーに "こんなトラックかけるな"って言われることは日常茶飯事だったよ。当時は僕も DJ としてそれを受け入れていたさ」
「8年前に Guetta のパーティーで僕がプレイした時、奴は僕のところに来て "こんなトラックかけるなよ" って言ったんだ。彼だって DJ なのにね。僕はそういう DJ には一切リスペクトを払わないんだ」
関連リンク