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international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.01.20

マレーシアのクラバー、年越しを檻の中で過ごす

Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

ニュー・イヤーズ・イヴといえば、世界中のクラブがクラバーで埋めつくされ、お祭り騒ぎが各地で繰り広げられる日だが、運悪くここマレーシアのBandar Sri Damansaraにあるクラブ the Techno Discothequeに居合わせたクラバーにとっては最悪の日となってしまったようだ。というのも、当日同クラブに多数の警察が抜き打ちで潜入、クラウドに対してドラッグ・テストを強行し、エクスタシーの陽性を示した261人のクラバーが逮捕されたのだ。

マレーシアの新聞"The New Straits Times"によると、当日逮捕されたクラバーたちは1月6日まで拘束され、警察の用意した4つのトラックに詰め込まれて法廷まで移動を強いられ、訴訟手続きの間も武装したガードマンに始終監視されていたということだ。一部は保釈金によって開放されたが、ほとんどは再拘留されるか判決を待っている状態だという。

The Drug War Chronicleマガジンによると、今回の警察による抜き打ち検査はミドル・クラスのマレーシア人と外国人旅行者を逮捕するために行われたもので、これだけの規模の逮捕劇としては東南アジア諸国で初となり、今後も行われていく予定であるという。UKのThe Foreign and Commonwealth Office公式ウェブサイト上に発表されているマレーシアへ旅行する際の注意には、マレーシアでドラックの所有が見つかった場合は、所持量によっては死刑、罪が軽いと判断された場合でも求刑や鞭打ちの刑などを受けるという。

また「アンフェタミンなどの興奮剤を所有、もしくは売買した場合も罪に問われる」と厳重な注意を呼びかけている。

「マレーシアに入国する以前に、ドラッグを使用したことがあると疑われた場合は、空港で尿検査を義務付けられ、陽性の場合にはリハビリ施設に送られたり、強制出国を受ける可能性もある」とのことだ。(Jonty Skrufff / Skrufff.com)

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