HigterFrequency OVERSEAS NEWS

ENGLISH INTERNATIONAL NEWS

no photo

international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.01.14

今度はDaily Telegraphが「ダンス・ミュージックは死んでいない」と論評

Text by Jonty Skrufff _ Translation by H.Nakamura (HigherFrequency)

イギリスの有力新聞Guardian誌のエディターAlexis Petridisが昨年の11月に寄稿した記事「ダンス・ミュージックの死」を発端として、現在イギリスでは業界内外で大きな論争が起こっているが、今度は同じく有力新聞であるDaily Telegraph誌が「ダンスミュージックの未来はむしろ健全で明るい」との趣旨の記事を掲載、クラブ・カルチャーは死んだとのPetridisの記事に真っ向から異議を唱えた。

「イギリスのクラブ・ミュージックが決してスーパースターDJが引っ張ってきたムーブメントではないことを考えると、ダンスミュージックが死んだとする論評は大げさすぎる」とTelegraph誌は論じ、さらに「チャートのトップを飾っているポップ・ミュージックからブリット・ロックの新人に至るまで、明らかにダンスミュージックからの影響が認められることを考えると、ダンスミュージックは相変わらず健全であるというべきだ」とその記事を締めくくっている。

また、スコットランド出身のアート・ロックのスターFranz Ferdinandも今週NMEに寄せた記事の中で、最近は悪口を言われることの多いイギリスのクラブシーンに対してむしろ好意的な意見を寄せている。

「ダンス・ミュージックの死を宣言するのには、ちょっと早すぎると思うよ。最近では、例えばグラスゴーのOptimoやロンドンのOur Discoといった小さくてアンダーグラウンドな感じのクラブがスゴク調子よくなっているしね」

このTelegraphの記事とFranzによるコメントは、クリスマスの前にPetridisと、彼と同じような意見を展開するNMEのエディターConor McNicholasに対して、怒りの徹底抗戦を宣言したDJ Magazineを大いに喜ばせたことだろう。

DJ MagazineはConorがダンス系雑誌Muzikの元エディターで、PetridisがMixmag誌の元ライターであったことを槍玉にあげ、「(Petridisを指して)Conor McNicholasのような馬鹿野郎がまた現れた。自分たちがジャーナリストとしてのキャリアを作るときに散々世話になったカルチャーをコケにしてそれほど楽しいか!」と激しく攻撃。さらに「結局彼のような人間は、元々はインディー・キッドを気取っていたくせに、ダンス・ミュージックに媚を売っていただけの人物なのだ。それもドラッグと恋に落ちたからで、そのこと自体が彼らが部外者だという証拠といえるだろう」と言い捨てていた。

この「ダンスミュージックの死」を巡る論争は、年を越えてもしばらくは続くことになりそうだ。

(Jonty Skrufff / Skrufff.com)

Jonty Skrufff バイオグラフィー