international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.01.04
Text by Jonty Skrufff _ Translation by H.Nakamura (HigherFrequency)
衝撃のデビューアルバム"#1"から2年…拠点に活動するエレクトロ・クラッシュのパイオニア Fisherspoonerが、素晴らしいニュー・シングル"Just Let Go"と共にいよいよ活動を本格的に再開させることが明らかになった。
エレクトロ・ディスコのシーンにおいて絶大な影響力を誇るアート集団であるFisherspoonerは、デビューした時こそ「メインストリームの壁を破れなかった」と意地悪な評論家たちの格好の標的となり、オブザーバー紙などには「Gary Numanのかつらよりも古臭い」などと酷評されたものだった。しかし、そのサウンドは結果としてScissor SistersやKillers and The Faintといったアーティストが大ブレイクしていく道筋をつけることとなり、今では名実ともにエレクトロ・クラッシュ・ブームの呼び込んだ張本人としてリスペクトを受け続けている。
ダンス・シーンのトレンド・セッターであるPete Tongも、彼らのデビュー・シングル"Emerge"をRadio 1の番組で数週間に渡ってヘビープレイし、そのサウンドを当初から高く評価していた人物の一人であるが、昨年PeteがSkrufffとのインタビューでFishcerspoonerのことに触れ、実はとても意外な人物から彼らの音を紹介されたことを明らかにしている。
「面白いことに、Fischerspoonerの曲をオレに紹介したのは何とDave Clarkeで、あのふざけた感じ曲が頻繁にプレイされたのも、最初にブレイクしたのも実はテクノシーンだったんだ。普段は一番マジメな連中なのにだよ。でも、Daveは意外にもブラック・ユーモアのセンスを持ち合わしている奴なんだよね」とPeteは語っている。
FisherspoonerのフロントマンであるCasey Spoonerは2003年に行ったMixmagとのインタビューで「みんな見た目をアレコレ言わないほうが良いと思うよ。見た目の一番良い人っていうのは、たいてい一番退屈な人だからね」と語っている。
Tommie SunshineとJacques Lu ConttことStuart Priceらによるリミックスが収録されたシングル"Just Let Go"は、1月にEMIからリリースされ、ニューアルバム"Odyssey"も今年中に発売される予定になっている。(Jonty Skrufff / Skrufff.com)
Jonty Skrufff バイオグラフィー
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