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international news_2010.02.22

マルタ島は新たなイビサになり得るのか?

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

イギリスの新聞・Independent 紙は 「道を譲りな、おばあさん。マルタはクラバー達のためにあるんだ。」 という見出しをつけた記事で、マルタ島を 「新たなイビサ」 として取り上げた。(http://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/out-of-the-way-grandma-malta-is-for-clubbers-1876921.html)

これまでマルタ島といえば、家族や年配者向けのパッケージ・ツアーの定番人気スポットとして知られてきたが、現在、夏のホリデー・シーズンには、GianpulaNumero Uno をはじめとするバリューの高い巨大オープンエア型のクラブがオープンし、Tiesto や Deadmau5 といったスターDJを招聘するパーティー、Creamfields や Ministry of Sound、MTV 等が主催するビッグ・パーティーが行われ、ヨーロッパ中の若者を惹きつけている現状がある。毎週末ごとの動員数は1万2千人とも言われている。

さらに同記事内では、クラブやパーティーだけではなく、5つ星ホテルやスパ、美味しい食事といった 『チルアウト』 な面も、クラバーにとって大きな魅力となっていることも挙げられている。

現地マルタの大手メディアはこれに対し、下記のような反応を示している。

The Times of Malta 紙では、イビサの賛否両論の観光地としての歴史を挙げつつも、マルタが 「新たなイビサ」 となることによって予想される事態の説明は、思いのほかクラブシーンに対して寛容的なものであった。

「クラバー - あまりこの言葉を聞いたことのない人の為に説明するが、彼らは基本的には若者が多く、ダンス・ミュージックのクラブに行って楽しむことに焦点を置いて、休暇のプランを立てる人々である。それは、ゴルファー達がゴルフコースに焦点を置いて、ゴルフのための休暇プランを立てるのと同じ原理だ。」 (http://www.timesofmalta.com/articles/view/20100208/opinion/editorial)

一方、Malta Today 紙のコラムニストである Claudine Cassar は、イビサはクラバー達を受け入れ、島を快楽一色に染めてしまったがために自ら破滅したと主張している。

「一晩中パーティーをして、飲めるだけ飲み、何でもやる。そんなことを目的とした狂った若者達に囲まれた生活を、イビサの人々は強いられたのよ。我々の品格を落としてまで、このビーチに危険な人々を呼ぶ必要は無いわ。」 (http://www.maltatoday.com.mt/2010/02/07/claudine.html)



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