international news_2009.02.02
Text by Midori Hayakawa (HigherFrequency)
円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁からなる、世界で最も有名な先史時代の遺跡 Stonehenge。建設されてからおよそ5000年も経つ今、天文台や礼拝堂として使われていたという説が唱えられているが未だ結論は出ていない。
イギリスのハッダーズフィールド大学で音響学と音楽テクノロジーを専門に研究している Till 教授は、Stonehenge が古代、レイヴが行われていた場所だったと提案した。コンピューターモデルでの実験や、アメリカ・ワシントン州にある戦争慰霊碑として作られた、Stonehenge のレプリカを使用した実験(PA音響機器や分析ソフトを用いたもの)で証明されており、コンピューター上での結果と、実際に音響システムを入れて実験した結果から、Stonehenge が音楽に関係する場所であっただろうという結論を出した。空間全体が共鳴するように作られていたのである。Till 教授は、「シンプルなドラムのビートがとてつもなくドラマチックに聞こえた」と語っている。ともあれ特別な目的のために作られた場所であることには間違いないようだ。
ちなみに Till は大学教授にして、DJもやっているそう。
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