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Love Parade

international news _ 2007.02.27

Love Parade - ベルリンを見捨てる

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

先週 Love Parade のオーガナイザーが今年のベルリンにおける Love Parade 開催をキャンセルすることを明らかにし、ベルリンの他にイベントの開催を希望するドイツ国内、もしくはヨーロッパ内の都市を募集すると共に、イベント開催の許可を下さなかった地元当局を非難した。

「今まで私たちは幾度となくベルリン当局の文書による許可を得ようと試みてきました。そのために繰り返し記者会見を延期する破目になったのです。しかし、時が迫ってきている今、もう待つことは出来ません!」イベントをサポートする企業の社長である Rainer Schaller は自身のウェブ・サイトでこのように話した。

「それでも Love Parade を開催したいと願う私たちは、ドイツ国内、もしくはヨーロッパ国内でこのイベントの新しいパートナーとなる都市を探しています。興味のある方々は是非私たちにコンタクトしてください」

しかし、ベルリン当局のスポークスマンである Petra Roland は、「一般的に、イベントの3週間前になるまで、文書による許可書を発行することはしていない」と expatica.com 上で明らかにし、ベルリンで Love Parade を実施する上でただ一つ未解決の問題となっているのは、「どこに一時的な交通標識を設置するかである」と話した。

またロイター通信は、’99年にラヴ・パレードに参加した人数が150万人だったのに対し、昨年のイベントに参加したのはわずか50万人であったと指摘したが、それでも 「人口のおよそ20 % が失業者であるベルリンという都市において、 Love Parade のように人を惹きつける力を持つフェスティヴァルの開催は、ホテルやレストラン、クラブにとっても大きな経済効果となるだろう」 と話した。

ベルリンの高い失業率に関しては、先週の Mixmag でも話題に上がっていた。彼ら曰く 何の努力もなしにベルリンのクラブ・シーンのトップに躍り出た」 イギリス人プロデューサー Jesse Rose に関する記事の中で、記者はこう話した。

「近年のダンス・シーンでは、みんな現在のアンダーグラウンド・ミュージックの中心都市であるベルリンに移住したがっているようだね。でも、ベルリンに行けば誰でも成功するってわけじゃないんだ。失業率20%って数字が示している通り、しっかりした方向性や資金がなければ、すぐにイギリス行きの飛行機に乗り込む破目になるのさ」

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